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【京都大賞典】サウンズオブアース、躍進の蹄音

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【京都大賞典】サウンズオブアース、躍進の蹄音

 秋の京都競馬の開幕を飾る京都大賞典(12日、GII、芝2400メートル)で、中長距離界のエース候補であるサウンズオブアースが始動する。この春は条件がかみ合わず、菊花賞2着の実力を発揮できなかったが、リフレッシュして体調は万全。目標のジャパンカップ(11月29日、東京、GI、芝2400メートル)へ向けて好発進する。

 トップレベルの能力を秘める4歳牡馬のサウンズオブアースが万全の態勢で始動する。

 「雰囲気はいいですよ。何のトラブルもなく順調にきた。菊花賞の時と同じぐらいの状態」。全休日明けの6日、栗東坂路を軽々と登坂した姿に仲田助手は目を細める。

 昨秋の菊花賞はトーホウジャカルに食い下がって半馬身差の2着。レコード決着の激戦で好走し、長距離ランナーとして資質の高さを証明した。

 前走の天皇賞・春(9着)は良馬場発表だったが、散水量が多い馬場が予想以上にこたえた。そのダメージもあって、予定していた目黒記念を回避して放牧。十分に休ませて立て直した。

 心身ともリフレッシュした効果は大きく、1週前の追い切りでは、坂路で4ハロン51秒3-12秒0の好タイムをマーク。馬場の荒れた時間帯にもかかわらず、抜群の動きを披露した。「先週の動きはよかった。3歳の春頃から古馬になったらよくなると言われてきたが、その通りだね。体質が強くなった」と陣営はパワーアップを実感している。

 5カ月ぶりの実戦だが、3カ月以上あいたレースは【1・1・0・1】。久々は苦にしない気性なのも心強い。「走り的に京都の軽い馬場は合う。開幕週の馬場はさらにいいし、外回りもいい」と仲田助手は前向きだ。

 ジャパンCへ向かうためにも、今回は結果を求められる。これ以上ない舞台設定で迎える復帰戦で、サウンズオブアースが躍動する。 (森本昭夫)

★展望

 登録は11頭と少ないが、GIホース3頭が参戦。天皇賞・秋やジャパンCに向けて見逃せない一戦だ。ラブリーデイは今年の上半期だけで重賞を4勝。宝塚記念でGI初制覇を飾り、完全に本格化した。ポイントは2400メートルの距離だけだろう。

 ラキシスは前2走が案外だが、牡馬相手でも能力は互角で復調気配にある。宝塚記念で不発だったダービー馬ワンアンドオンリーも条件が整えば巻き返し必至。天皇賞・春3着のカレンミロティック、昨年の菊花賞2着のサウンズオブアースも上位をうかがう。

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