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有力馬3頭がそろったフジキセキ産駒が注目される。フジキセキ自身はマイル~2000メートルの印象が強いが、新馬戦では6ハロンをぶっちぎっての勝利。秘めたスプリント能力も相当高かったという推測も成り立つ。3頭はいずれ劣らぬ血統馬だが、母系の質ではアルティマトゥーレが最有力と言えるだろう。半弟キャプテントゥーレは皐月賞馬で、母もGII勝ち馬。マイルでもこなせる血統背景だが、全体的なレベルの高さを評価して、最高得点はこの馬とした。
重賞3連勝中のキンシャサノキセキは、フジキセキがシャトルサイアーとして赴いた南半球での生産馬。半弟クリュギストが3歳後半から地方、中央を通じて4連勝したように、晩成の母系だ。アルティマのスケールには及ばないが、バランスが取れた好配合で、チャンスは十分にある。
一昨年の覇者ファイングレインは、母方の配合を見るとスプリンターというより中距離向きの印象。伯母に愛オークス馬ピュアグレインもいて、牝系の質は高い。力の要る最終週の馬場は適しており、軽視は禁物だ。
充実一途のエーシンフォワードは、父がストームキャット産駒のフォレストワイルドキャット。実績、産駒の傾向とも典型的なスプリンターだ。ただし、母系は際立って優秀とは言えない。同じストームキャット系ならば、ジャイアンツコーズウェイ産駒のスズカコーズウェイの方が良質な母系。GIでも侮れない底力を秘めている。
ビービーガルダンは母が豪州の6ハロンGIIIを勝った活躍馬だが、全体には中距離向きの配合。天皇賞・春を勝ったマイネルキッツなどを見てわかるように充実期と不振時の差が激しい傾向のあるチーフベアハート産駒でもあり、この近況で高く評価することは難しい。
短距離に特化した血を持つ伏兵としては、エーシンエフダンズ、トウショウカレッジの2頭に要注意。前者は配合種牡馬の質、母系とも世界に胸を張れるものがあり、後者は良質なスピード種牡馬と実績ある母系のバランスが目を引く。(血統取材班)
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