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先週の新馬戦はハイレベルで、各地で暮れのGI、来年のクラシックを意識させる好素材が勝ち名乗りを上げた。そこで今回は『若駒ピカイチ』をスペシャル版として掲載する。なかでもカービングパスはコディーノの半妹という良血馬。6月に疝痛(せんつう=腹部の疾病)で急死した兄が果たせなかったGI制覇の期待がかかる。
10日の札幌芝1500メートルの新馬戦で、期待の良血馬カービングパスが単勝1・6倍という断然の1番人気に応えて勝ち上がった。
9頭立ての7番手からまくり気味に進出。残り200メートルでは先頭のアプリコットベリーとの差は2~3馬身あったが、一気に加速して捕らえ、クビ差で勝利。スローペースでもしっかりと折り合い、メンバー最速の上がり3ハロン34秒2をマークした走りは高く評価できる。
「エンジンがかかってからはかわせると思った。テンションの上がりやすい血統だけど、現状はそういうところがないのがいい」と柴山騎手も高い能力を感じていた。
父は新種牡馬ハービンジャーで、中距離の新馬戦が増えるに連れて産駒の活躍が目立つようになってきた。半兄コディーノ(父キングカメハメハ)は2012年の札幌2歳Sと東京スポーツ杯2歳Sを制覇。近親には1993年のマイルチャンピオンシップを制したシンコウラブリイを筆頭に重賞ウイナーが名を連ねる。父は英GI“キングジョージ”をコースレコードで圧勝し、距離が延びても対応可能。大舞台向きの底力も備える。
「長く脚を使ってくれた。半姉パストフォリア(父シンボリクリスエス)は力むところがあったが、それがないのがいい」と一族を手がける藤沢和調教師はうなずく。
次走は札幌2歳S(9月6日、札幌、GIII、芝1800メートル)。まずは兄妹制覇を飾り、GI制覇への足がかりとする。
★10日札幌5R「2歳新馬」の着順&払戻金はこちら
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