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ダート界の超新星◎ベルシャザールがGI連勝を決める。3歳時にダービーでオルフェーヴルの3着に食い込んだ実績もある素質馬がダートに転向後、6戦4勝。敗れた2戦にしても、1年以上の長期休養明けでダート初戦だったナリタブライアンCが0秒2差の3着、オープン初戦で小回りの中山が合わなかったラジオ日本賞も0秒4差2着と、ダートではまだ底を見せていない。
前走のジャパンCダートは現在のダートのトップクラスがそろったハイレベルの一戦だったが、後方から早めに進出すると、先に抜けたホッコータルマエをゴール前で捕らえ、ワンダーアキュートの大外強襲をクビ差で封じてV。ダートGI初挑戦とは思えぬ圧巻の勝ちっぷりを見せた。
ダートは芝のレースに比べて経験が必要とされる傾向にあり、昨年のフェブラリーSも1、2番人気に支持された4歳馬2頭がともに2桁着順に沈み、すでにダートGI勝ちの実績があった5歳のグレープブランデーが優勝。さらに2着には8歳の古豪エスポワールシチーが入った。
ベルシャザールのダート6戦目でのJRAダートGI制覇は、2001年のJCダートを7馬身差で圧勝し、今でもダート史上最強馬に推す声も多いクロフネの2戦目、05年のフェブラリーSをレコードタイムで逃げ切ったメイショウボーラーの3戦目に次ぐ、史上3番目のキャリアの浅さ。このデータからも、ダート馬としての資質の高さと器の大きさを十分にうかがい知ることができる。
東京ダート1600メートルは2走前の武蔵野Sで経験しており、直線で前が壁になるシーンがあったが、馬群を瞬時に抜け出す抜群の決め脚を繰り出して完勝した。スタート地点が芝で、自慢の決め手を最大限に発揮できるコースだけに、舞台替わりはプラスと言っていい。
この後にはドバイワールドC出走を予定しており、結果が求められる一戦。無限の可能性を秘めたベルシャザールが改めて国内ダート最強を証明し、世界へ羽ばたく。
馬単(11)→(15)(7)(2)を本線に、(11)→(1)(4)(12)。
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