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2歳王者を決める朝日杯フューチュリティステークス(15日、中山、GI、芝1600メートル)へ向け、デビューからマイル戦で2連勝中のショウナンワダチの追い切りが12日、美浦トレセンで行われた。シャープな伸び脚を見せて僚馬2頭と併入。順調ぶりを披露し、無敗のままの戴冠を目指す。レースの枠順は13日、確定する。
真っ青に晴れ渡った美浦の冬空の下で、ショウナンワダチが静かに、だが熱のこもった併せ馬を行った。2002年のGI高松宮記念覇者ショウナンカンプの子が、マイル戦無傷の3連勝で2歳王座を狙う。
美浦Wコースでシャインプレイン(2歳新馬)、ポッドフェローズ(500万下)を追走。ゆったりと追いかけ、コーナーで最内へ。直線で鞍上が仕掛けると、しぶとく伸びて僚馬2頭と並んでフィニッシュした。
「併せるつもりはなかったけど、前の2頭が遅かったので追いついてしまった。でも時計は指示どおりだよ」
5ハロン68秒1、3ハロン37秒8-12秒6のタイムに大竹調教師は満足げ。「カンプの子でスプリンター色を見せそうなので、調教では長めからゆったり走らせたかった。ラストの時計は速かったし、乗った助手は『ギアがもう一段ありそう』と言っていた」と説明した。
新馬戦快勝後に臨んだ前走のベゴニア賞は、直線で馬群をさばいて抜け出す器用さを披露。大竹師は「朝日杯を目標にしていたので、馬混みで競馬できたのは収穫。(ごちゃつきやすい)中山のマイルにメドが立つ競馬だったね。2連勝はいい流れだから」と、自信をみせる。
昨年、ロゴタイプはベゴニア賞、朝日杯、フジテレビ賞スプリングS、と3連勝した後、皐月賞も制覇した。ショウナンワダチはまず、2歳チャンピオンを目指す。(柴田章利)
★朝日杯FSの枠順はこちら
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