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サマー2000シリーズ4戦目のGII札幌記念が18日に行われる。今年は札幌競馬場のスタンド改築工事により、初めて函館競馬場で開催されるが、GIホースが5頭という豪華版になった。なかでも注目は今年の皐月賞馬ロゴタイプ。昨夏に当地で新馬勝ちしたパートナーの村田一誠騎手とコンビを再結成し、歴戦の古馬を迎え撃つ。
皐月賞馬ロゴタイプが、デビューの地・函館から秋に向けてスタートを切る。
「ダービーのあと、いい夏を過ごせました。函館で3本追って戦闘モードに入っています」
田中剛調教師が力を込める。昨年の朝日杯フューチュリティSを制して2歳王者に輝いたロゴは、1番人気に支持された今春の皐月賞でコース&レースレコードをマークして世代の頂点に立った。2番人気のダービーは5着だったが、距離が懸念された中でも勝ち馬キズナとの差はコンマ3秒。2000メートルに戻れば巻き返しは必至だ。
ダービー後は北海道千歳の社台ファームでの放牧を経て、7月18日に函館競馬場へ入厩。昨夏に函館の新馬戦で勝利を飾り、札幌2歳S4着までの4戦で騎乗した村田騎手が、付きっきりで調教をつけている。
7日の1週前追い切りはWコースで一杯に追われて5ハロン64秒7の猛時計をマークし、村田騎手は好感触を得たようだ。
「これで気持ちが入り、中身ができれば大丈夫です。2歳から背中はすごく良かったですが、緩くて力もありませんでした。今は体には幅が出てパワーアップし、思った以上に成長しています」
昨年11月のベゴニア賞からダービーまでイタリアのミルコ&クリスチャン・デムーロ兄弟に手綱を譲ったが、6戦ぶりに巡ってきたビッグチャンス。「乗せてもらえて感謝しています。プレッシャーはありますが、いい競馬をしたい」と気合が入る。秋へ自身のアピールもしておきたい。
「秋についてはまだ。ここでしっかり競馬をして」と指揮官は始動戦に集中する構え。秋はどの路線になろうと、ここで歴戦の古馬を撃破すれば、夢は大きく広がる。 (森田実)
★クラシックホースと札幌記念
芝で行われるようになった1990年以降、その年のクラシックホースの出走は2度しかないが、2001年ダービー馬ジャングルポケットが3着、09年桜花賞&オークス馬ブエナビスタが2着と敗れており、ロゴタイプには初勝利の期待がかかる。ちなみに、皐月賞馬はジェニュインが5歳時の1997年に出走して4着。
■札幌記念
1965年の創設からダートのハンデ重賞として行われていたが、札幌競馬場に芝コースが誕生した90年に芝2000メートルに変更。97年にGIIIからGIIに昇格したのと同時にハンデ戦から別定戦に変更され、2006年に定量戦に。優勝賞金6500万円は12月の阪神カップと並んでGII最高。札幌競馬場のスタンド工事のため、今年は初めて函館競馬場で行われる。函館でGIIが組まれたのは初めて。
★札幌記念の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら
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