ニホンピロアワーズは栗東DPコースで6ハロン81秒6。単走でラスト1ハロン11秒1の数字なら、上等といえるだろう。一時に比べて、気配もよくなり、攻め馬の動きが実に柔らかい。楽々と押し切った交流GII・ダイオライト記念勝ちの際と同様の走りを披露してくれそうだ。
「前走後も順調だし、ずっといい状態をキープ。このクラスの馬なら、もうそれで十分だよ。58キロを背負うけど、条件に心配はないし、このメンバーなら力でなんとかしてくれると思う」と新屋助手は好勝負を信じて疑わない。
昨年の同舞台が、59キロの酷量ながらも
ホッコータルマエの2着。当時から1キロ軽くなり、さらに相手関係も考慮すれば勝ち負けの期待がかかる。
ナムラビクターは、CWコースで単走。テンから少し力んで走り、ラスト1ハロン14秒3と末脚が鈍ってしまったが「調教で上がりの時計がかかったけど、元気がいいし、具合はいい。前走が相当、強かったし、何も不安がない」と小牧騎手は意に介さなかった。
ソロルは、坂路。ラスト1ハロン12秒9と時計を要したが、馬場の悪い時間帯だけに気にならない。「一杯に追っていい動きだった。バネのある、弾むような感じだね。力を出せる状態だし、このメンバー相手にどこまでやれるか」と中竹調教師は前向き。
トウショウフリークは坂路で前半から気合十分に飛ばして、4ハロン51秒7。「けいこではムキになる面がありますが、動きはいいですし、状態はすごくいいです。前走のように息を入れながら運べれば」と今野調教師は期待をこめた。
エアハリファは攻め駆けするタイプらしく、坂路でラスト1ハロン12秒5と軽快な走り。「騎乗した福永騎手が『よくなっている感じがする』といっていました。相手は強いですが、ペースが流れてくれるようなら」と辻野助手は楽しみにする。
ゴールスキーは坂路4ハロン50秒7。池江調教師は「全体的に時計はよかった。前回はスタートの芝の部分でダッシュがつかなかったのが響いた。距離を克服してくれたら」とコメント。僚馬の
ダノンバラードは、坂路で4ハロン53秒4。「動きはまずまず。血統、体形からダートが合う可能性を感じるので」と同調教師は説明した。