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朝日杯フューチュリティS G1

日程:2025年12月21日() 阪神/芝1600m

朝日杯フューチュリティSデータ分析

コース図阪神芝1600m

2014年以降(すべて阪神で施行)の1~3着馬30頭のキャリアを確認すると、1戦から4戦までの範囲に収まっている。まずは、キャリア4戦以内の馬に注目すべきだろう。次に距離実績を検証すると、芝1400m以上のレースで1着経験がなかった馬の好走(3着以内)例は皆無となっている。ダートや1400m未満の距離に勝ち鞍が偏っている馬は、過信禁物とみておきたい。また、2014年以降の1~3着馬30頭中29頭は、前走から中2~9週の間隔で臨んでいた。「詰めすぎずあきすぎず」のローテーションを選択した馬が好結果を残す傾向にあるようだ。2024年の朝日杯FSの舞台となる京都外回り芝1600mは、3~4コーナーの下り坂が大きな特徴。勝負どころで外を回すと振られるロスが発生しがち。その点、枠順や各馬の並びなども大事なポイントになる。(各種データ、原稿は本年のレース発走前のものとなります)※2024年は京都・芝1600mで行われます

【人気】
阪神移行後(2014~2023年)の結果を検証すると、上位人気に限れば中山施行時(2013年以前)と大差はなく、ほぼ同様の傾向ととらえてもいい。2016年こそ波乱決着となったが、基本的に1番人気が強いレースで、2014年以降は【5.2.2.1】と優秀な成績を残している。とくに注目したいのは、「芝1600m1着からの参戦馬」が1番人気の高支持を集めたケース。2014年以降は複勝圏を外した馬がゼロという、抜群の安定感を見せつけている。その一方で、2桁人気馬の健闘が目立つのも、近年の朝日杯FSの特徴。人気馬を中心に据えるとしても、相手は絞るのではなく手広く散らしたほうが、好結果につながりやすいように思える。

◆人気別成績(過去20年)

人気着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1番人気 7-3-5-5 35.0% 50.0% 75.0% 100.5% 96.5%
2番人気 5-5-2-8 25.0% 50.0% 60.0% 129.0% 101.0%
3番人気 2-1-3-14 10.0% 15.0% 30.0% 70.0% 63.5%
4番人気 1-3-2-14 5.0% 20.0% 30.0% 43.5% 92.5%
5番人気 2-2-3-13 10.0% 20.0% 35.0% 118.5% 111.0%
6~9番人気 3-4-2-71 3.8% 8.8% 11.3% 82.8% 50.9%
10番人気以下 0-2-3-136 0.0% 1.4% 3.5% 0.0% 41.4%

◆単勝オッズ別成績(過去20年)

単勝オッズ着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1.9倍以下 0-2-1-1 0.0% 50.0% 75.0% 0.0% 82.5%
2.0~2.9倍 4-1-3-2 40.0% 50.0% 80.0% 93.0% 96.0%
3.0~4.9倍 5-2-2-7 31.3% 43.8% 56.3% 116.3% 83.1%
5.0~7.9倍 5-5-3-16 17.2% 34.5% 44.8% 110.3% 86.6%
8.0~14.9倍 4-4-6-35 8.2% 16.3% 28.6% 95.1% 94.1%
15.0~19.9倍 1-2-1-11 6.7% 20.0% 26.7% 116.7% 98.7%
20.0~49.9倍 1-2-1-65 1.4% 4.3% 5.8% 50.0% 34.5%
50.0倍以上 0-2-3-124 0.0% 1.6% 3.9% 0.0% 43.4%

◆配当(過去10年)

馬券種最高配当最低配当平均配当
単勝 1,750円 200円 692円
複勝 2,360円 110円 342円
枠連 10,060円 460円 2,017円
馬連 9,710円 520円 2,679円
ワイド 13,830円 180円 1,836円
馬単 14,610円 840円 5,317円
3連複 42,820円 700円 12,188円
3連単 221,200円 2,630円 56,794円

【脚質】
1400m以下のレースで良績を挙げてここへ臨む馬も少なくなく、直線の長い外回りコースとしては道中のペースが速くなりがち。よどみのない流れのまま直線に向き、最後の急坂での凌ぎ合いになる年が多い。そのため、4角先頭馬は分が悪く、2014年以降の好走例は2016年3着ボンセルヴィーソの1頭だけとなっている。直線を向いてからの加速力、ならびにラストにかけての持続力が問われる一戦といえよう。まずは末脚のしっかりしたタイプを重視したい。

◆脚質別成績(過去20年)

脚質着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
逃げ 1-0-2-19 4.5% 4.5% 13.6% 28.2% 58.6%
先行 10-5-6-54 13.3% 20.0% 28.0% 109.5% 74.5%
差し 7-13-10-97 5.5% 15.7% 23.6% 45.4% 67.2%
追込 2-2-2-91 2.1% 4.1% 6.2% 13.0% 39.1%

【枠順】
2014年以降の結果を振り返ると、1~4枠が7勝を含む3着以内19頭、5~8枠は3勝を含む3着以内11頭。数のうえでは真ん中より内が優勢となっている。とはいえ、単勝6番人気以下で1~3着に入った馬たちの枠順を確認すると、1~4枠が4頭、5~8枠も4頭となっており、その点を勘案すれば内断然有利と決めつけるのは早計のように思える。このレースに関しては、枠順にこだわらず、柔軟なスタンスで臨むのが正解かもしれない。

◆枠順別成績(過去20年)

枠順着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1枠 6-2-2-27 16.2% 21.6% 27.0% 115.7% 70.0%
2枠 4-3-5-27 10.3% 17.9% 30.8% 45.9% 106.4%
3枠 2-5-2-31 5.0% 17.5% 22.5% 26.8% 73.8%
4枠 2-2-4-32 5.0% 10.0% 20.0% 17.3% 35.3%
5枠 1-3-1-34 2.6% 10.3% 12.8% 20.0% 86.7%
6枠 2-5-1-32 5.0% 17.5% 20.0% 44.5% 43.5%
7枠 1-0-4-37 2.4% 2.4% 11.9% 82.1% 48.1%
8枠 2-0-1-41 4.5% 4.5% 6.8% 45.7% 21.8%

【血統】
のちに東京優駿日本ダービー)をも制して世代の頂点に輝いた2021年ドウデュースは最たる例といえるかもしれないが、純然たるマイラーが勝ち馬になるとは限らず、むしろ中距離をこなせる下地がある馬のほうが勝ち負けになりやすい。外回り施行の当レースでは、ディープインパクトが3勝、ハーツクライが2勝、この2頭の種牡馬が複数頭の勝ち馬を出しているため、まずは父が中距離実績を持つかどうかにも注目すべきだろう。ほか、10番人気以下の2桁人気で激走した4頭に目を向けると、2015年3着シャドウアプローチ(父ジャングルポケット)・11番人気、2016年3着ボンセルヴィーソ(2代母の父トニービン)・12番人気、2019年3着グランレイ(父ルーラーシップ)・14番人気の3頭はトニービンの血脈を持つ点で共通していた。なお、前述したハーツクライも母の父がトニービンであることを気にとめておきたい(京都芝1600mのコース全般における種牡馬別成績は下記のとおり)。※2024年は京都芝1600mで施行

◆同コース種牡馬別成績(阪神競馬場/芝/1600m/過去5年)集計期間:2019/04/14~2024/04/14

種牡馬着別度数勝率連対率複勝率単勝
回収率
複勝
回収率
1 ディープインパクト 33-33-31-193 11.4% 22.8% 33.4% 39.4% 77.9%
2 ロードカナロア 21-26-25-199 7.7% 17.3% 26.6% 115.6% 87.2%
3 エピファネイア 19-18-17-134 10.1% 19.7% 28.7% 177.3% 100.3%
4 ルーラーシップ 19-13-12-115 11.9% 20.1% 27.7% 83.1% 98.2%
5 ハーツクライ 17-9-16-127 10.1% 15.4% 24.9% 96.7% 58.9%
6 キズナ 16-15-13-129 9.2% 17.9% 25.4% 90.3% 113.7%
7 モーリス 14-11-18-105 9.5% 16.9% 29.1% 97.2% 73.7%
8 キングカメハメハ 14-10-4-56 16.7% 28.6% 33.3% 74.0% 51.3%
9 ダイワメジャー 13-17-9-99 9.4% 21.7% 28.3% 102.4% 55.2%
10 ドゥラメンテ 12-4-3-91 10.9% 14.5% 17.3% 64.5% 41.1%
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