ウマニティ重賞攻略チームが、毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回は
キーンランドC・馬場の有利不利、教えます! をお届けします!
土曜日の札幌芝のレース結果、近年の
キーンランドCの結果をもとに、馬場や血統のバイアスを考察していきます。予想の際にお役立てください。
この中間、札幌競馬場で観測された雨量はゼロ。コース内側における芝部分の傷みが目につく反面、路盤は最近の開催のなかでは締まりがいい状態。11R・2022ワールドオールスタージョッキーズ第2戦(3勝クラス・芝2000m)の決着タイムは、先日の
札幌記念より0秒6速い2分0秒6。前週よりも時計が出やすいコンディションだった。
土曜日の芝競走7鞍における勝ち馬の最終4角通過順位は3、2、1、1、5、13、6番手。これだけを見ると前で運んだ馬が頑張っているように思えるが、逃げ切りが頻発した前週に比べると、明らかに差し・追い込みが利きやすくなっている。展開ひとつで待機勢も間に合う馬場とみて差し支えない。
事実、勝ち馬7頭の上がり3ハロン順位はいずれも4位以内で、3着以内馬21頭中20頭が該当。また、上がり3ハロン2位以内馬は【5.7.1.1】と、抜群のパフォーマンスを示している。そのあたりを踏まえれば、前有利と決め付けるのは早計。メンバー上位の上がりを出せる馬が優位という捉え方が、もっとも適切のように思える。
枠順については中~外が優勢。3着以内馬21頭中15頭が5枠より外と、内~中が幅を利かせていた前週とは傾向が変化している。内枠の先行勢は目標にされやすいせいか、踏ん張り切れないケースが増加。内枠の差し・追い込みタイプも馬群を捌くロスが発生するぶん、突き抜けまではなかなか難しい。
日曜日午後からの予報は晴れベース(28日7時の時点)。馬場に影響を及ぼすほどの雨でもない限りは、土曜日の傾向を踏襲する公算は高い。それゆえ、先行勢を狙うにせよ、差し・追い込み型をピックアップするにせよ、過度に揉まれず加速可能な位置を確保できそうな馬を上手にフォーカスしたいところだ。
枠順に関しては読みづらい面もあるが、包まれにくいポジションからスムーズに進出する馬が有利という状況を踏まえると、中~外枠が引き続き優位に立つことも考えられる。よって、5~8枠に対する意識を強めたほうがいいのではないか。
血統的には過去5年の
キーンランドCを参考にすると、サンデーサイレンス系の種牡馬を父または母の父に持つ牝馬の活躍が顕著。毎年コンスタントに上位を賑わせ、延べ9頭が複勝圏入りを果たしている。今年も該当馬は積極的に狙っていきたい。
今回の出走メンバーで、血統面と先述した馬場傾向(5~8枠)の要点をともに満たしているのは、⑪
オパールシャルム、⑬
メイショウミモザ、⑭
エイティーンガール、⑮
レイハリア。従って当欄では、これら4頭を注目株として推奨する。
【馬場予想からの注目馬】
⑪オパールシャルム ⑬メイショウミモザ ⑭エイティーンガール ⑮レイハリア