セイリュウ1号
くりーく
導師嵐山
霧
mihimalist
暴君アッキー
きいいろ
金子京介
nige
田口啄麻
クイーンC(芝1600メートル)が15日、東京競馬場で14頭によって争われ、福永騎乗で2番人気のミヤマザクラが2番手追走から抜け出して重賞初Vを飾った。この後は桜花賞(4月12日、阪神、GI、芝1600メートル)に直行する。クビ差2着は4番人気のマジックキャッスル。1番人気ルナシオンは出遅れもあって10着に終わった。 ミヤマザクラが2番手から力強く抜け出して重賞初V。桜戦線に名乗りを上げたが、検量室前に引き揚げてきた馬上の福永騎手からは「うまく乗れへんかった…」と反省の弁がもれた。 「桜花賞に向けて、初めてのマイル。タメを利かせてどのくらい脚を使えるか測りたかったけど、思った以上にスタートを出てしまいました」 大逃げを打ったインザムービーがはるか前方にいたため“逃げる”形。直線は馬場の真ん中を伸びて残り200メートルで先頭に立ち、マジックキャッスルの追撃をクビ差しのいだ。「粘り込む形で負担をかけてしまいました。不本意な騎乗でしたが馬が強かったです」。24年連続の重賞Vを決めたが、将来性を感じるゆえに反省の弁が並んだ。 「やはり力がある。牝馬同士なら能力を証明できたのはよかった」 同じく今年の重賞初制覇を飾った藤原英調教師にとっても会心のV。前走は牡馬相手の京都2歳Sで2着に好走しただけに、自信は大きかった。「動きも血統もいい。うまく成長してくれている」。全兄にマウントロブソン(スプリングS)、近親にGI2勝のクロフネがいる良血馬が開花間近を印象づけ、期待はふくらむばかりだ。 次は福永騎手とともに桜花賞へ。「福永と一緒に成長してくれれば、大きなものが手に入る可能性がより高まる」とトレーナー。牝馬クラシック5勝を誇る鞍上を背に、ミヤマザクラが頂点へと駆け上がる。 (千葉智春)★15日東京11R「クイーンC」の着順&払戻金はこちらミヤマザクラ 父ディープインパクト、母ミスパスカリ、母の父ミスターグリーリー。芦毛の牝3歳。栗東・藤原英昭厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は金子真人ホールディングス(株)。戦績4戦2勝。獲得賞金5468万円。重賞初勝利。クイーンCは藤原英昭調教師が初勝利、福永祐一騎手は2004年ダイワエルシエーロに次いで2勝目。馬名は「深山桜(白い花が咲く草花)」。