5日の中山11Rで行われた第49回ステイヤーズステークス(3歳上オープン、GII、芝3600メートル、16頭立て、1着賞金=6000万円)は、ライアン・ムーア騎手騎乗の1番人気
アルバート(牡4歳、美浦・
堀宣行厩舎)が直線豪快に突き抜けて完勝。4連勝で重賞初制覇を果たした。タイムは3分45秒9(良)。
連勝の勢いそのままに、直線では1頭だけ全く違う脚いろで突き抜けた。平地最長距離レースを堂々と制したのは1番人気の
アルバート。500万下からの4連勝で重賞初制覇を成し遂げた。
レースは
プランスペスカがハナを切って幕を開け、
ユキノサムライが2番手につける。しかし、レース中盤になると
カノンが先頭に替わり、
プランスペスカは2番手へ。さらに
メイショウカドマツもややかかり気味になりながら好位を追走する。
スズカデヴィアス、
ユキノサムライなどは離れた4番手集団につけて、人気の
アルバートは序盤の後方追走から、徐々にインを立ち回って順位を押し上げた。直線に向くと、先行馬の脚が上がったところで馬群を割った
アルバートが力強く抜け出す。2番手以下をあっという間に置き去りにして、
アルバートが5馬身差の圧勝。重賞初制覇を果たした。2着は7番人気の
カムフィー。さらにクビ差の3着には4番人気の
トゥインクルが入っている。
アルバートは、父
アドマイヤドン、母
フォルクローレ、母の父
ダンスインザダークという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、林正道氏の所有馬。通算成績は16戦6勝。重賞初勝利。
堀宣行調教師、ライアン・ムーア騎手ともに
ステイヤーズSは初勝利。
冷静な手綱さばきがさえ渡るムーア騎手は「すごく強い勝ち方だった。ボクもコースを2周楽しませてもらいました。距離が長いので、できるだけロスのない競馬をしようと思っていました。決して広いスペースがあったわけではなかったけど、できるだけ我慢して、最後は少しこじあけるような形で抜け出していきました。レース前の調教に乗せてもらったときにも感じたのですが、馬がすごく競馬を楽しんでいる。これからも本当に楽しみです」といつも通りクールにレースを振り返っていた。
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