5日の中山11Rで行われた第47回
ダービー卿チャレンジトロフィー(4歳上オープン、GIII、芝1600メートル、16頭立て、1着賞金=3800万円)は、
戸崎圭太騎手騎乗の1番人気
モーリス(牡4歳、美浦・
堀宣行厩舎)が後方2番手から直線一気に突き抜けて圧勝。3連勝で重賞初制覇を果たした。タイムは1分32秒2(良)。
強い。オープン昇級初戦にもかかわらず55キロを課せられた
モーリスが、みるみるうちに歴戦の実績馬をぶっちぎる。他馬を寄せ付けない圧勝で3連勝。本格化を強烈に印象付ける勝ちっぷりで重賞初Vを飾った。
レースは、内から好スタートを切った
カオスモスを制して
ラインスピリットがハナを奪う。
マイネルメリエンダ、外から
クラレントも加わり、
カオスモス、
ウインマーレライが好位からの競馬。人気の
モーリスは後方2番手で折り合いに専念した。ハンデ戦らしく直線半ばまでは混戦ムードに思われたが、外から抜け出しを図る
クラリティシチーのさらに外から、
モーリスがすごい勢いで末脚を伸ばす。一瞬のうちに突き抜けて、さらに後続を引き放して3馬身1/2差の圧勝。直前に
キズナが敗れてどよめいた競馬場を、今度は感嘆のどよめきが包み込んだ。2着4番人気の
クラリティシチー。2着とクビ差で接戦の3着争いは、9番人気の
インパルスヒーローが先着して中波乱を演出している。
モーリスは、父
スクリーンヒーロー、母メジロフランシス、母の父カーネギーという血統。北海道日高町・戸川牧場の生産馬で、吉田和美氏の所有馬。通算成績は10戦5勝。重賞初勝利。
堀宣行調教師、
戸崎圭太騎手ともに
ダービー卿チャレンジT初勝利。
戸崎騎手は「練習して、前走よりはおとなしかったんですが、少しジャンプ気味にスタートしてしまったので、後ろからの競馬になりました。それでも、特に焦りはありませんでした。本当ならもっと前めで競馬をしたかったのですが、スタートがスタートだったので…。ただ、道中は終始手応えが良かったですね。いい感じで進められました。(直線の手応えは)もう、見ての通りです(笑)。本当にすごかったですよ。(馬場は)ちょっと悪いところも通ったんですが、全く気にしていませんでした。フットワークが大きいので、本来ならノメッてもおかしくないんですが。(今後はGIでも、の問いに)十分勝負になると思います」と圧巻の走りを披露した4歳馬を絶賛していた。
★5日中山11R「
ダービー卿チャレンジT」の着順&払戻金はこちら