パンチ定食
田口啄麻
山口吉野
mihimalist
ゼット1号
にしのけいご
スガダイ
蒼馬久一郎
勝利の女神
エース1号
岩田康騎乗で5番人気のビーアストニッシドがしぶとく逃げ切り、アメリカンペイトリオット産駒のJRA重賞初制覇を達成。ハナ差2着のアライバル、3着サトノヘリオスまでが皐月賞(4月17日、中山、GⅠ、芝2000メートル)の優先出走権を獲得した。◇根性でハナ差しのいだ。マイペースで逃げたビーアストニッシドが後続の追い上げを封じ、デビュー6戦目で重賞ウイナーの仲間入りを果たした。「わがままな馬だけど、行かせたら全能力を発揮してくれる。昨日と一緒で(1000メートル)61秒くらいで行ければと思っていたし、ラスト3ハロンで仕掛けて脚は残るので、そこだけ計算していました」きわどい勝負が確定した後、右手で握りこぶしを作った岩田康騎手は、土曜の若葉S(デシエルト)に次ぐ連日のトライアル逃げ切り。「厩舎の人や柴田未崎(騎手)君が調教をつけてくれて、こういうパフォーマンスができる。僕も馬とのコミュニケーションだったり、レースにしっかり向き合ってやっているので」とチームの力をたたえた。出走権を獲得した皐月賞では距離が200メートル延びるが、「きょうのような競馬なら十分にもつと思う。昨年までは競馬でもフラフラしていたが、今はしっかり走れるようになっている」と飯田雄調教師は前を向く。混戦クラシックにまた1頭、個性派が名乗りを上げた。(内海裕介)■ビーアストニッシド 父アメリカンペイトリオット、母マオリオ、母の父ネオユニヴァース。黒鹿毛の牡3歳。栗東・飯田雄三厩舎所属。北海道日高町・ヴェルサイユファームの生産馬。馬主は村中徹氏。戦績6戦2勝。獲得賞金9099万9000円。重賞は初勝利。フジテレビ賞スプリングSは飯田雄三調教師が初勝利。岩田康誠騎手は2009年アンライバルドに次いで2勝目。馬名は「驚かされる」。