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岡村信将プロの競馬予想｜優駿牝馬 G1 - 2019年5月19日東京11R｜競馬予想のウマニティ
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| 着 順 | 枠 番 |
馬 番 |
予想印 | 馬名 | オッズ |
性齢 | 重量 | 騎手 | 一言コメント |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 7 | 13 | ラヴズオンリーユー | 4.0 | 牝3 | 55.0 | M.デムー | ||
| 2 | 5 | 10 | カレンブーケドール | 94.1 | 牝3 | 55.0 | 津村明秀 | ||
| 3 | 1 | 2 | クロノジェネシス | 4.1 | 牝3 | 55.0 | 北村友一 | ||
| 4 | 6 | 12 | ウィクトーリア | 14.3 | 牝3 | 55.0 | 戸崎圭太 | ||
| 5 | 4 | 8 | ◎ | ダノンファンタジー | 6.4 | 牝3 | 55.0 | 川田将雅 | |
| 6 | 4 | 7 | シャドウディーヴァ | 16.4 | 牝3 | 55.0 | 岩田康誠 | ||
| 7 | 2 | 4 | シェーングランツ | 32.6 | 牝3 | 55.0 | 武豊 | ||
| 8 | 3 | 6 | アクアミラビリス | 119.7 | 牝3 | 55.0 | 藤岡佑介 | ||
| 9 | 2 | 3 | コントラチェック | 5.1 | 牝3 | 55.0 | D.レーン | ||
| 10 | 8 | 18 | フィリアプーラ | 299.4 | 牝3 | 55.0 | 丸山元気 | ||
| 11 | 3 | 5 | エールヴォア | 16.8 | 牝3 | 55.0 | 松山弘平 | ||
| 12 | 6 | 11 | シゲルピンクダイヤ | 12.4 | 牝3 | 55.0 | 和田竜二 | ||
| 13 | 5 | 9 | ウインゼノビア | 321.0 | 牝3 | 55.0 | 松岡正海 | ||
| 14 | 1 | 1 | ジョディー | 122.5 | 牝3 | 55.0 | 武藤雅 | ||
| 15 | 8 | 16 | ビーチサンバ | 19.0 | 牝3 | 55.0 | 福永祐一 | ||
| 16 | 7 | 14 | フェアリーポルカ | 74.8 | 牝3 | 55.0 | 幸英明 | ||
| 17 | 8 | 17 | メイショウショウブ | 198.8 | 牝3 | 55.0 | 池添謙一 | ||
| 18 | 7 | 15 | ノーワン | 183.0 | 牝3 | 55.0 | 坂井瑠星 |
| 式別 | 買い方 | 組み合わせ | 1点あたりの金額 |
|---|---|---|---|
| 単勝 | 通常 | 8 | 10,000円 |
| 合計 | 1通り | 10,000円 | |
| 購入額 | 払戻額 | 収支 | 回収率 |
|---|---|---|---|
| 10,000円 | 0円 | -10,000円 | 0% |
岡村信将のコメント
ラップギアコース適性値【瞬８平２消０】に近い比率の馬が有利
番馬名 【ラップギア】瞬発指数
01ジョディー【瞬２平０消０】１０６
02クロノジェ【瞬４平０消０】１１２
03コントラチ【瞬３平１消０】１０９
04シェーング【瞬１平１消０】１０６
05エールヴォ【瞬２平２消０】１０８
06アクアミラ【瞬２平０消０】 ９８
07シャドウデ【瞬４平０消０】１０６
08ダノンファ【瞬５平０消０】１１２
09ウインゼノ【瞬３平０消０】１０２
10カレンブー【瞬２平１消０】１０２
11シゲルピン【瞬２平１消０】１１０
12ウィクトー【瞬２平１消０】１０６
13ラヴズオン【瞬２平１消０】１０７
14フェアリー【瞬２平０消０】１０５
15ノーワン 【瞬１平１消０】１０１
16ビーチサン【瞬３平０消０】１１１
17メイショウ【瞬２平１消０】１０１
18フィリアプ【瞬１平１消０】 ９３
オークスが行われる東京芝２４００メートルは、ＪＲＡ全競馬場の中でも有数の瞬発コース。勝負どころから区間タイムにして1秒以上の瞬間的な加速が特徴で、先団からジリジリと伸びる馬よりも、後方から一気に加速できる馬が有利。道中の位置取りはあまり関係なく、騎手がゴーサインを出してから、ものの１０秒ほどの瞬発力で勝負が決まる。
もはや誰も「オークスはタフなレース」なんて言わなくなったし、オークスがタフなレースになったのは、２５年前のチョウカイキャロルが最後だろうか。それはサンデーサイレンス産駒登場以前の話。それでも１９９７年以前のオークスは瞬発力のない馬でもソコソコ勝負になっていたのだが、現代のオークスはもう完全に瞬発力勝負のレース。
ほとんど全馬が初距離となる２４００メートルで、２０００メートル勝ちの実績などが注視される傾向にあるレースだが、実は２０００メートル実績の何倍も、瞬発戦実績のほうが重要だと考える。
ただ、“２０００メートル勝ち”などは数字として目に見えるものなのだが、“瞬発力”は(大多数の人にとって)抽象的で数字では言い表せないもの。「上がり３ハロン３３秒」とか、そういうのは瞬発力ではありませんよ。サラブレッドの瞬発力は３ハロン(６００メートル)も続かないから。
近年オークスはスタミナでも距離実績でもなく、瞬発力の勝負。ここ１０年ほどのオークス１～３着馬を見ると、その多くは「(ラップギア分類の)瞬発戦を、上がり３ハロン最速で勝利」の実績を持っていた。また、その実績を持たない馬も、多くが「(ラップギア分類の)瞬発戦を先行し、上がり３ハロン２位で勝利」の実績を持っていた。
これをオークス好走の最低条件と定義づけてみたい。
○→瞬発戦を上がり最速で勝利した経験のある馬
▲→瞬発戦を先行し、上がり2位で勝利した経験のある馬
×→どちらもナシ
■オークス1～3着馬
2018年1着アーモンドアイ ○
2018年2着リリーノーブル ○
2018年3着ラッキーライラック○
-----------------------------
2017年1着ソウルスターリング○
2017年2着モズカッチャン ○
2017年3着アドマイヤミヤビ ○
-----------------------------
2016年1着シンハライト ○
2016年2着チェッキーノ ○
2016年3着ビッシュ ○
-----------------------------
2015年1着ミッキークイーン ○
2015年2着ルージュバック ○
2015年3着クルミナル ○
-----------------------------
2014年1着ヌーヴォレコルト ○
2014年2着ハープスター ○
2014年3着バウンスシャッセ ▲
-----------------------------
2013年1着メイショウマンボ ○
2013年2着エバーブロッサム ×
2013年3着デニムアンドルビー○
-----------------------------
2012年1着ジェンティルドンナ○
2012年2着ヴィルシーナ ○
2012年3着アイスフォーリス ▲
-----------------------------
2011年1着エリンコート ▲
2011年2着ピュアブリーゼ ○
2011年3着ホエールキャプチャ○
-----------------------------
2010年1着アパパネ ○
2010年1着サンテミリオン ○
2010年3着アグネスワルツ ×
-----------------------------
2009年1着ブエナビスタ ○
2009年2着レッドディザイア ○
2009年3着ジェルミナル ○
-----------------------------
2008年1着トールポピー ×
2008年2着エフティマイア ▲
2008年3着レジネッタ ○
-----------------------------
2007年1着ローブデコルテ ○
2007年2着ベッラレイア ○
2007年3着ラブカーナ ×
-----------------------------
2006年1着カワカミプリンセス○
2006年2着フサイチパンドラ ○
2006年3着アサヒライジング ▲
次にこの実績を、今年の出走予定馬に当てはめてみようか。
ジョディー ▲
クロノジェネシス ○
コントラチェック ○
シェーングランツ ○
エールヴォア ○
アクアミラビリス ○
シャドウディーヴァ ○
ダノンファンタジー ○
ウインゼノビア ×
カレンブーケドール ×
シゲルピンクダイヤ ×
ウィクトーリア ○
ラヴズオンリーユー ○
フェアリーポルカ ○
ノーワン ○
ビーチサンバ ○
メイショウショウブ ×
フィリアプーラ ×
参ったな。今年は２／３の出走馬がこの条件をクリアしてきた。去年なんかはこの辺りだけで５～６頭にまで絞れていたのだけど。
ラヴズオンリーユーは、２０１５年のオークス馬・ミッキークイーンを彷彿とさせるような、絵に描いたような『遅れて来た大物』か。デビューから３戦のラップは、すべて過去のオークス馬と比較しても遜色のない物だと思う。ただ、常にテンションが高い馬で、２戦目以降は行きたがる素振りを見せているのは多少気がかり。掛かる気性は高性能の証明でもあるのだが、折り合いを欠いて伸びあぐねる可能性もあるということ。直近では桜花賞でのダノンファンタジーがそうだった。
コントラチェックはデビュー戦は平凡な走りだったものの、２戦目で一変。２歳戦としては超優秀なラップで逃げて、７馬身差の大楽勝。このラップで逃げられては２着以下はお手上げという状態。その後の連勝は言うに及ばず、逃げ馬ながら相当な瞬発力も見せてはいるのだが、現状逃げての３戦３勝に対し、控える競馬では２戦０勝。こうなると脚質的には『逃げ』以外の選択肢が無くなってしまうところ、この馬がどの位置で競馬をするのかは、オークスを考える上での重要なポイントになってきそう。
クロノジェネシスは新馬戦から２戦続けて好ラップで勝っていた馬だが、バゴ産駒なのでそんなに人気にならないだろうと高をくくっていた阪神ＪＦでの２番人気に、まず驚かされた。その時点でダノンファンタジーに勝るとも劣らない瞬発力の持ち主と見る向きが強かったようで。
ただ、そうは言ってもバゴ産駒。同馬の産駒はビッグウィーク、ブラックバゴ、オウケンサクラ、さらにはトロワボヌール、アクティビューティなど『瞬発力皆無』を体現したような馬ばかりなのだ。このクロノジェネシスだけは例外なのか？ そういう疑念を持ちつつレース映像を見ると、一瞬でビュッと伸びてくる感覚は無く、ジリジリと長く脚を使っているようにしか見えなくなってしまう。
瞬発力とは、基礎能力とは別枠の、付加的なオプション能力だと私は考えている。つまりクロノジェネシスは瞬発力のオプション無しに、高い基礎能力だけで勝負しているようにも見えるのだ。もし仮にそうであった場合、いくら高い基礎能力があっても桜花賞やオークス（のような瞬発力を競うレース）を勝ち切るまでは難しいと思う。バゴ産駒という色眼鏡を通して、そう見えてしまうだけなのかも知れないが。
ということで、本命は(８)ダノンファンタジー。グランアレグリアとの新馬戦から高く評価していた馬だが、やっとＧ１でこの馬に◎を打つ機会が来た。
阪神ＪＦ ◎クロノジェネシス２番人気２着
朝日杯ＦＳ ◎アドマイヤマーズ２番人気１着
桜花賞 ◎グランアレグリア２番人気１着
皐月賞 ◎ダノンキングリー３番人気３着
ＮＨＫマイル◎アドマイヤマーズ２番人気１着
桜花賞では折り合いを欠いた上に、グランアレグリアを早めに負かしに行って最後は力尽きてしまったのだが、実はは１６００メートルでも短いのではないかと常々考えていた馬。デビュー戦も桜花賞も、グランアレグリアとはスピードの絶対値が違うような負け方だったので。
それだけに１４００メートルのファンタジーＳ勝ちには大いに驚かされたのだが、前走の敗戦を糧に、前を追いかけずに末脚勝負に徹してくれるなら、それこそここは大歓迎。王道路線でずっと１番人気だった馬が、グランアレグリアのＮＨＫマイルカップ敗戦も加味されて、１度の敗戦で一気に人気を落とす場面。これはむしろ喜んで買いに行くべきだろう。
----------
※【ラップギア】とは、各レースラップのラスト４ハロンのみに注目した適性分析です。ＪＲＡ発表のラップタイムを一定の公式に当てはめ、誰でも簡単に算出することができます。数値が大きければ良いというものではなく、コース適性値と“比率”の近い馬が有利だと考えられます。
※ 瞬発指数は、“走破タイム”を一切考慮せず、ラップタイムを一定の公式に当てはめて算出した競走馬の能力値です。数値は全階級に対しての絶対値であり、下限70～上限130辺りだと考えられます。競走馬の能力は変動相場であり、１走ごとに変化します。
番馬名 【ラップギア】瞬発指数
01ジョディー【瞬２平０消０】１０６
02クロノジェ【瞬４平０消０】１１２
03コントラチ【瞬３平１消０】１０９
04シェーング【瞬１平１消０】１０６
05エールヴォ【瞬２平２消０】１０８
06アクアミラ【瞬２平０消０】 ９８
07シャドウデ【瞬４平０消０】１０６
08ダノンファ【瞬５平０消０】１１２
09ウインゼノ【瞬３平０消０】１０２
10カレンブー【瞬２平１消０】１０２
11シゲルピン【瞬２平１消０】１１０
12ウィクトー【瞬２平１消０】１０６
13ラヴズオン【瞬２平１消０】１０７
14フェアリー【瞬２平０消０】１０５
15ノーワン 【瞬１平１消０】１０１
16ビーチサン【瞬３平０消０】１１１
17メイショウ【瞬２平１消０】１０１
18フィリアプ【瞬１平１消０】 ９３
オークスが行われる東京芝２４００メートルは、ＪＲＡ全競馬場の中でも有数の瞬発コース。勝負どころから区間タイムにして1秒以上の瞬間的な加速が特徴で、先団からジリジリと伸びる馬よりも、後方から一気に加速できる馬が有利。道中の位置取りはあまり関係なく、騎手がゴーサインを出してから、ものの１０秒ほどの瞬発力で勝負が決まる。
もはや誰も「オークスはタフなレース」なんて言わなくなったし、オークスがタフなレースになったのは、２５年前のチョウカイキャロルが最後だろうか。それはサンデーサイレンス産駒登場以前の話。それでも１９９７年以前のオークスは瞬発力のない馬でもソコソコ勝負になっていたのだが、現代のオークスはもう完全に瞬発力勝負のレース。
ほとんど全馬が初距離となる２４００メートルで、２０００メートル勝ちの実績などが注視される傾向にあるレースだが、実は２０００メートル実績の何倍も、瞬発戦実績のほうが重要だと考える。
ただ、“２０００メートル勝ち”などは数字として目に見えるものなのだが、“瞬発力”は(大多数の人にとって)抽象的で数字では言い表せないもの。「上がり３ハロン３３秒」とか、そういうのは瞬発力ではありませんよ。サラブレッドの瞬発力は３ハロン(６００メートル)も続かないから。
近年オークスはスタミナでも距離実績でもなく、瞬発力の勝負。ここ１０年ほどのオークス１～３着馬を見ると、その多くは「(ラップギア分類の)瞬発戦を、上がり３ハロン最速で勝利」の実績を持っていた。また、その実績を持たない馬も、多くが「(ラップギア分類の)瞬発戦を先行し、上がり３ハロン２位で勝利」の実績を持っていた。
これをオークス好走の最低条件と定義づけてみたい。
○→瞬発戦を上がり最速で勝利した経験のある馬
▲→瞬発戦を先行し、上がり2位で勝利した経験のある馬
×→どちらもナシ
■オークス1～3着馬
2018年1着アーモンドアイ ○
2018年2着リリーノーブル ○
2018年3着ラッキーライラック○
-----------------------------
2017年1着ソウルスターリング○
2017年2着モズカッチャン ○
2017年3着アドマイヤミヤビ ○
-----------------------------
2016年1着シンハライト ○
2016年2着チェッキーノ ○
2016年3着ビッシュ ○
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2015年1着ミッキークイーン ○
2015年2着ルージュバック ○
2015年3着クルミナル ○
-----------------------------
2014年1着ヌーヴォレコルト ○
2014年2着ハープスター ○
2014年3着バウンスシャッセ ▲
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2013年1着メイショウマンボ ○
2013年2着エバーブロッサム ×
2013年3着デニムアンドルビー○
-----------------------------
2012年1着ジェンティルドンナ○
2012年2着ヴィルシーナ ○
2012年3着アイスフォーリス ▲
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2011年1着エリンコート ▲
2011年2着ピュアブリーゼ ○
2011年3着ホエールキャプチャ○
-----------------------------
2010年1着アパパネ ○
2010年1着サンテミリオン ○
2010年3着アグネスワルツ ×
-----------------------------
2009年1着ブエナビスタ ○
2009年2着レッドディザイア ○
2009年3着ジェルミナル ○
-----------------------------
2008年1着トールポピー ×
2008年2着エフティマイア ▲
2008年3着レジネッタ ○
-----------------------------
2007年1着ローブデコルテ ○
2007年2着ベッラレイア ○
2007年3着ラブカーナ ×
-----------------------------
2006年1着カワカミプリンセス○
2006年2着フサイチパンドラ ○
2006年3着アサヒライジング ▲
次にこの実績を、今年の出走予定馬に当てはめてみようか。
ジョディー ▲
クロノジェネシス ○
コントラチェック ○
シェーングランツ ○
エールヴォア ○
アクアミラビリス ○
シャドウディーヴァ ○
ダノンファンタジー ○
ウインゼノビア ×
カレンブーケドール ×
シゲルピンクダイヤ ×
ウィクトーリア ○
ラヴズオンリーユー ○
フェアリーポルカ ○
ノーワン ○
ビーチサンバ ○
メイショウショウブ ×
フィリアプーラ ×
参ったな。今年は２／３の出走馬がこの条件をクリアしてきた。去年なんかはこの辺りだけで５～６頭にまで絞れていたのだけど。
ラヴズオンリーユーは、２０１５年のオークス馬・ミッキークイーンを彷彿とさせるような、絵に描いたような『遅れて来た大物』か。デビューから３戦のラップは、すべて過去のオークス馬と比較しても遜色のない物だと思う。ただ、常にテンションが高い馬で、２戦目以降は行きたがる素振りを見せているのは多少気がかり。掛かる気性は高性能の証明でもあるのだが、折り合いを欠いて伸びあぐねる可能性もあるということ。直近では桜花賞でのダノンファンタジーがそうだった。
コントラチェックはデビュー戦は平凡な走りだったものの、２戦目で一変。２歳戦としては超優秀なラップで逃げて、７馬身差の大楽勝。このラップで逃げられては２着以下はお手上げという状態。その後の連勝は言うに及ばず、逃げ馬ながら相当な瞬発力も見せてはいるのだが、現状逃げての３戦３勝に対し、控える競馬では２戦０勝。こうなると脚質的には『逃げ』以外の選択肢が無くなってしまうところ、この馬がどの位置で競馬をするのかは、オークスを考える上での重要なポイントになってきそう。
クロノジェネシスは新馬戦から２戦続けて好ラップで勝っていた馬だが、バゴ産駒なのでそんなに人気にならないだろうと高をくくっていた阪神ＪＦでの２番人気に、まず驚かされた。その時点でダノンファンタジーに勝るとも劣らない瞬発力の持ち主と見る向きが強かったようで。
ただ、そうは言ってもバゴ産駒。同馬の産駒はビッグウィーク、ブラックバゴ、オウケンサクラ、さらにはトロワボヌール、アクティビューティなど『瞬発力皆無』を体現したような馬ばかりなのだ。このクロノジェネシスだけは例外なのか？ そういう疑念を持ちつつレース映像を見ると、一瞬でビュッと伸びてくる感覚は無く、ジリジリと長く脚を使っているようにしか見えなくなってしまう。
瞬発力とは、基礎能力とは別枠の、付加的なオプション能力だと私は考えている。つまりクロノジェネシスは瞬発力のオプション無しに、高い基礎能力だけで勝負しているようにも見えるのだ。もし仮にそうであった場合、いくら高い基礎能力があっても桜花賞やオークス（のような瞬発力を競うレース）を勝ち切るまでは難しいと思う。バゴ産駒という色眼鏡を通して、そう見えてしまうだけなのかも知れないが。
ということで、本命は(８)ダノンファンタジー。グランアレグリアとの新馬戦から高く評価していた馬だが、やっとＧ１でこの馬に◎を打つ機会が来た。
阪神ＪＦ ◎クロノジェネシス２番人気２着
朝日杯ＦＳ ◎アドマイヤマーズ２番人気１着
桜花賞 ◎グランアレグリア２番人気１着
皐月賞 ◎ダノンキングリー３番人気３着
ＮＨＫマイル◎アドマイヤマーズ２番人気１着
桜花賞では折り合いを欠いた上に、グランアレグリアを早めに負かしに行って最後は力尽きてしまったのだが、実はは１６００メートルでも短いのではないかと常々考えていた馬。デビュー戦も桜花賞も、グランアレグリアとはスピードの絶対値が違うような負け方だったので。
それだけに１４００メートルのファンタジーＳ勝ちには大いに驚かされたのだが、前走の敗戦を糧に、前を追いかけずに末脚勝負に徹してくれるなら、それこそここは大歓迎。王道路線でずっと１番人気だった馬が、グランアレグリアのＮＨＫマイルカップ敗戦も加味されて、１度の敗戦で一気に人気を落とす場面。これはむしろ喜んで買いに行くべきだろう。
----------
※【ラップギア】とは、各レースラップのラスト４ハロンのみに注目した適性分析です。ＪＲＡ発表のラップタイムを一定の公式に当てはめ、誰でも簡単に算出することができます。数値が大きければ良いというものではなく、コース適性値と“比率”の近い馬が有利だと考えられます。
※ 瞬発指数は、“走破タイム”を一切考慮せず、ラップタイムを一定の公式に当てはめて算出した競走馬の能力値です。数値は全階級に対しての絶対値であり、下限70～上限130辺りだと考えられます。競走馬の能力は変動相場であり、１走ごとに変化します。
払戻金
| 単勝 | 13 | 400円 | 1番人気 |
|---|---|---|---|
| 複勝 | 13 | 200円 | 2番人気 |
| 10 | 1,400円 | 13番人気 | |
| 2 | 170円 | 1番人気 | |
| 枠連 | 5 - 7 | 8,420円 | 24番人気 |
| 馬連 | 10 - 13 | 25,140円 | 46番人気 |
| ワイド | 10 - 13 | 6,430円 | 54番人気 |
|---|---|---|---|
| 2 - 13 | 470円 | 1番人気 | |
| 2 - 10 | 4,960円 | 44番人気 | |
| 馬単 | 13 - 10 | 28,210円 | 81番人気 |
| ３連複 | 2 - 10 - 13 | 28,240円 | 90番人気 |
| ３連単 | 13 - 10 - 2 | 179,960円 | 534番人気 |
馬場：良
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