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【東西現場記者走る】ゴールドアクター落ち着きあり

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【東西現場記者走る】ゴールドアクター落ち着きあり

 1週間の密着取材で勝ち馬を探し出すGI企画「東西現場記者走る」。天皇賞・春は東京サンスポの千葉智春記者(32)が担当する。連載5日目は、栗東トレセンを離れ、京都競馬場でゴールドアクターを待ち受けた。1番人気で大敗した昨年時と比べて、長距離輸送後の様子はどうなのか。状態面や手応えを陣営に直撃した。

 金曜朝は関西馬の調整を取材したのち、京都競馬場へ。栗東トレセンを去る前にキタサンブラックを見届けたが、坂路とゲート練習から引き揚げてきた姿は筋肉隆々で、まさに王者の馬体。「駐立を確かめるのは、レース前にやっているルーティン。変わりなく落ち着いている」と辻田厩務員が笑ったのが印象的だ。

 午前8時半頃に栗東をたち、余裕を持って関東馬を待ち構えた。中でも注目したのはゴールドアクターだ。2走前の有馬記念で、2強と僅差3着と地力は確か。昨春の天皇賞は12着に大敗したが、パドックからテンションが高かっただけに、力負けとは思えない。今回は到着時から雰囲気を確認することにした。

 午後0時13分にリベンジの地へ到着。ゆったりとした脚取りで馬房へ収まり、落ち着き払った様子が見て取れた。

 「おとなしかった。カイバ食いも変わらず、問題ない」。二藤部助手の笑顔からも、輸送がスムーズだったことが分かる。「年をとったからか落ち着いている。去年は追い切り直後からピリピリしていたから」と、精神面の成長も大きい。

 前走の日経賞は重め残りで5着に敗れたが、使って状態は良化。「絞るのが大変だったけど、暖かくなって代謝が良くなった。動きもシャープ。(事前発表馬体重は)前走と同じ498キロだけど、中身が違う」と仕上がりに胸を張る。追い切りで見せた力強い動きからも、衰えはないだろう。

 今回は横山典騎手との初コンビも注目。2週前、1週前の追い切りに騎乗し、好感触をつかんだうえで「おれが感じるゴールドアクターの乗り方をするだけ」と話していた。二藤部助手は「ジョッキーがどう乗るかですね」と期待を寄せていたが、記者にとっては展開予想に頭を悩ますばかりだ。

 ふと、記者席からコースを眺めると、内ラチ沿いまできれいな芝が広がっていた。週始めに芝刈りも行われたそうだが、果たして土曜はどんな馬場傾向が見られるか…。結論の時は近い。

★天皇賞・春の枠順はこちら 調教タイムも掲載

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