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中央競馬ニュース
「共同通信杯」の水曜追い切りが１２日、東西トレセンで行われた。放牧で立て直されたマイネルフロストは、美浦Ｗコースで好調教。併走馬を４馬身半ちぎる走りで、状態のよさをアピールした。栗東ではサトノアラジン、ガリバルディなどがイキのいい動きを披露した。
コースの脇に雪が残り、寒風吹きすさぶ美浦Ｗコースで名前と正反対の熱い走りを披露した。『冠号＋氷結、霜』と名付けられたマイネルフロストが、重賞初制覇に向けて態勢を整えた。
「よかったですよ。左トモに緩さを残していますが、そのあたりもよくなっています。気持ちも入っていたし、メリハリがついたいい反応でした」
手綱を取った三浦騎手が好感触を伝える。ドナリサ（１０００万下）を６馬身ほど追いかけ、直線入り口で１馬身まで差を詰めた。残り１ハロン手前で外に出すと重心がグッと低くなり、一気に僚馬を突き放して４馬身半先着。抜群の反応だけでなく、力の要る重馬場で５ハロン６６秒１－１２秒８のタイムも上々だ。
「しまいの反応を確かめてほしいという指示だった。もともとウッドで動かないが、しっかり動けていたし、力をつけている」と高木調教師は万全の仕上がりを強調する。
新馬－コスモス賞を連勝して挑んだ札幌２歳Ｓは不良馬場で５着。前走のラジオＮＩＫＫＥＩ杯２歳Ｓも稍重の馬場で伸び切れず７着だったが、短期放牧を挟んだ２カ月で心身ともにたくましくなっている。
「馬体増は成長分。トモもしっかりしてきた」とトレーナー。またデビュー戦を快勝した舞台でありジョッキーも「今のテンションなら広い東京で持ち味の切れを生かせると思います。クラシックを目指している馬ですし、結果を出したい」と、意欲を口にした。
２０１２年の共同通信杯では同じく新馬－コスモス賞を連勝したゴールドシップが重賞初制覇を飾り、皐月賞＆菊花賞Ｖへの足がかりとした。フロストも出世レースで初タイトルをつかみ、クラシックへつなげる。（森田実）
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