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短距離界の王者ロードカナロアが、1993&94年のサクラバクシンオー以来の連覇、タイキシャトルに並ぶ芝マイル以下のGI5勝目をかけてGIスプリンターズステークス(芝1200メートル)に登場する。秋初戦のセントウルステークスでは昨年同様、2着に敗れたが、巻き返しへ態勢は整いつつある。
世界の短距離王ロードカナロアがスプリンターズステークス連覇へ、静かに牙を研いでいる。
「前走はハクサンムーンが強かった。休み明け、斤量58キロはわかっていたこと。負けたことを受け止めて、巻き返すことしか考えていません」
残暑厳しい23日朝、全休日の滋賀県栗東トレセンの自厩舎で安田翔調教助手が決意を口にした。
3番手に付けた秋初戦のGIIセントウルSでは逃げるハクサンムーンを捕らえることができず、クビ差2着。昨年のセントウルS2着以来1年ぶりの黒星となったが、ラスト3ハロンはメンバー最速の33秒4。「スプリンターズSで挽回する」と岩田騎手はすぐに本番での雪辱に意欲を見せた。
昨年は1分6秒7のコースレコードでGI初制覇を飾った。その後はGI香港スプリント、GIII阪急杯と勝ち進んでGI高松宮記念で史上最多のスプリントGI3勝目をマークし、マイルGI安田記念で“2階級制覇”。今年は珍しく外国馬の参加がないのも、アウェーの香港でも強さを発揮したカナロアがいるからに違いない。
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