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GI5勝馬オルフェーヴル(栗東・池江寿、牡5)が21日、今年初戦となる産経大阪杯(31日、阪神、GII、芝2000メートル)へ向け、滋賀県栗東トレセンで1週前追い切りを行った。坂路で僚馬に力強く2馬身先着し、主戦の池添騎手は「大事な初戦。落とせない」と意欲十分。昨年の天皇賞・秋を制したエイシンフラッシュなどの追い切りも実施された。
黄金色の馬体が栗東トレセンで躍動した。秋に凱旋門賞で世界制覇を目指すオルフェーヴルが、2013年の始動戦へ順調ぶりをアピールした。
「重い馬場で目立った時計は出ていないが、動きは力強く、息づかいも悪くない。これでグッと良くなるだろうし、いい形で迎えられると思う」
手綱を握った池添謙一騎手がさわやかな笑顔を見せる。午前7時の開門直後、坂路で僚馬ドラケンスバーグ(牡4、500万下)を追い掛けた。残り400メートルを過ぎて内に並びかけ、残り200メートルから一気に2馬身突き放す。右へヨレるクセを見せながらもラスト1ハロンを13秒3でまとめ、4ハロン53秒8はこの日の坂路2番時計。オルフェにとって速くはないが、不良馬場を考慮すれば上々だ。
「指示通りで来週に追ったら整うかな。飛行機が滑走路を走って離陸していくような感じで仕上げたい」と池江泰寿調教師は納得の表情。
昨秋のジャパンC2着後は暮れの有馬記念を自重し、滋賀県のノーザンファームしがらきでリフレッシュ。2月27日に栗東へ帰厩し、併せ馬は3月14日(坂路4ハロン53秒8)に続いて2本目だ。これまでの休み明けでも、1週前と当週の併せ馬で態勢を整えており、調整は青写真通り。
「秋を見据えた上で大事な初戦。落とせない気持ちはもちろんありますよ」と主戦ジョッキー。日本が誇るGI5勝馬のテイクオフの瞬間が近づいている。 (森田実)
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