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京都の土曜メーン、GIII京都牝馬Sの追い切りが17日、東西トレセンで行われた。昨秋から栗東トレセンに長期滞在中の関東馬ハナズゴールは、坂路を馬なりで駆け上がり、仕上がりのよさをアピール。同じ栗東でエーシンメンフィスは、坂路で併走馬に遅れたものの、好調キープを示した。
みぞれ混じりの雪が止んで日差しが戻ってきた栗東坂路を、ハナズゴールがリズミカルに駆ける。浜中騎手の手が一切動かない馬なりの追い切りで態勢を整えた。
「先週ある程度速いところをやったので、今週はしまいの反応を見る感じ。変わらず順調にきています」
ジョッキーが好感触を伝える。坂路単走で徐々にペースアップし、ラスト1ハロンは13秒4でフィニッシュ(4ハロン58秒5)。湿気を含んで重くなった馬場を苦にすることはなかった。
加藤和調教師は「予定通り。変則日程を踏まえて調整してきたので、問題ない」と納得の表情だ。1週前の9日、坂路で実質的な本追い切りとなる併せ馬を消化し、4ハロン52秒1を計時。今週はレースまで中1日になることを考慮し、ソフトな仕上げを施した。
昨年9月のローズSを前に栗東トレセンに入厩。トレーナーが「こちらの水が合う感じです」というように、滞在期間は約5カ月に及ぶ。
そのローズSは感冒のため出走を取り消したが、秋華賞(16着)から関西で3戦。そのうち前走のリゲルSでは、牡馬相手に上がり3ハロン33秒3の豪脚で差し切りVを決め、指揮官は「強いなと思いましたね」と能力の高さを再認識した。
昨年3月のチューリップ賞では、のちの3冠牝馬ジェンティルドンナ(4着)を破った実力馬。今回は牝馬相手の上、6戦3勝と最も得意とするマイル戦だ。春の大目標のヴィクトリアマイル(5月12日、東京、GI、芝1600メートル)に向け、好発進を決める。 (小林政史)
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