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第64回京都新聞杯(7日、京都11R、GII、3歳オープン国際(指)、馬齢、芝・外2200メートル、1着本賞金5400万円 =出走14頭)戸崎圭太騎乗で1番人気のスマートオーディンが鮮やかに差し切って、毎日杯に続き重賞2連勝。次走のダービー(29日、東京、GI、芝2400メートル)へ、大きく弾みをつけた。タイム2分12秒6(良)。2着には9番人気のアグネスフォルテ、3着には4番人気のロイカバードが入った。
3歳馬の頂点へ向け、視界が大きく広がる快勝劇だ。スマートオーディンが直線で大外から差し切って重賞2連勝。現3歳世代では最多の重賞3勝目を飾った。
「4つのコーナー、距離と課題がありましたが、強い競馬を見せてくれましたね」
前走の毎日杯に続き手綱を取った戸崎騎手は、確かな収穫を口にした。
道中は後方3番手を追走し、脚をためた。4コーナーで外から追い上げると、直線では抜群の伸び。メンバー最速の上がり3ハロン33秒8をマークし、内で粘るアグネスフォルテをねじ伏せた。
「ポジションは気にせず折り合いだけ気にして、いい感じで行けました。最後の脚はいいものを持っています。次も楽しみ」と、鞍上は本番に期待をふくらませる。
現役で最多のダービー2勝(2002年タニノギムレット、04年キングカメハメハ)を誇る松田調教師も本番へ向け、合格点を与えた。
「いいテストができた。騎手が馬の状態を熟知して、信頼していましたね。3コーナーまでは折り合いをつけて、そこからは勝ちに行く競馬。きっちりと仕事をしてくれました」
2010年にNHKマイルCを当時のJRAレコードで制した父ダノンシャンティは、右後ろ脚を骨折しダービー前日に出走を取り消した。父の無念も胸に、スマートオーディンが晴れの舞台に向かう。 (渡部陽之助)
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