東西の現場記者が重賞レースの焦点を語り合う「今週の重賞 見どころ狙いどころ」。東京の
根岸Sで、東京サンスポ・内海記者は実績上位の交流GI馬
アルクトスの状態を疑問視。大阪サンスポの片山記者は、差し戦法を覚えた
レッドルゼル陣営の強気な声を伝えた。中京の
シルクロードSでは、
モズスーパーフレア、
ラウダシオンのGI馬2頭の巻き返しを要警戒だ。
片山 今週から関東の主場となる東京では、GI・
フェブラリーSの前哨戦・
根岸Sが行われる。先週行われた“もう一つの前哨戦”
東海Sは、1番人気の
インティがまさかの12着。波乱の結末となったけど、こっちはどうやろうな。関東馬では交流GI・
南部杯勝ちの
アルクトスが横綱格やと思うけど?
内海 美浦のWコースの調教だと全然動けないときがあるんですけど、先週(5ハロン65秒7-13秒6で僚馬2頭に1馬身遅れ)がまさにそんな感じ。遅れたうんぬんより、動き自体が緩慢で田辺騎手もコメントしにくそうな感じでした。
片山 前走のチャンピオンズC9着は1800メートルが長すぎた印象。オープンの欅Sを勝った得意の東京ダ1400メートルで一変があるかもと思っていたけど、ちょっと雲行きが怪しそうやな。
内海
レッドルゼルはどうですか? 東京では2戦2連対。しまいを生かす競馬を教え込んだ今なら、最後に甘くなることはなさそうですよ。
片山 前走の
カペラS(2着)の内容に意を強くしてここに臨むようやな。以前は前進気勢が強すぎたけど、リズム良く道中を運べていた。君が言うように、直線勝負の競馬をしっかり覚えたということや。
内海
テイエムサウスダンは、リステッドの前走がさすがに力があるという内容。あまり間隔を詰めて使ったことがないので、中2週でうまく体調を維持できれば、おもしろい存在です。
片山 昨年の春と比べて20キロくらい体重が増え、使ったあとも落ち着きがある様子。明け4歳で心身の成長が著しいね。
内海 中京の
シルクロードSも、関西馬優位とみていますが。
片山
モズスーパーフレアの前走は、トモ(後肢)を滑らせて出遅れ。初のダートうんぬんより、テンに脚を使いすぎたのが敗因や。昨年の
高松宮記念を勝ったように悪い馬場も気にしないし、スタートさえ決まれば巻き返して当然やで。
内海 明け4歳のマイルGI勝ち馬
ラウダシオンはどうですか。
片山 前走の
マイルCSは、観衆が多くてパニック状態になったみたい。芝1200メートルで新馬勝ちしていて距離短縮に不安はないし、今回は無観客競馬。落ち着いてレースに臨めるはずや。
内海
トゥラヴェスーラは、前走がやたら強かった。ひと皮むけた感じがしました。
片山 残り1ハロンで進路があいてからの脚はすごかった。リステッドから相手はグンと強くなるけど、穴ムードが漂うな。
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