第23回
アーリントンカップ(1日、阪神11R、GIII、3歳オープン国際(特指)、別定、芝・外1600メートル、1着本賞金3700万円 =出走10頭)1番人気で
浜中俊騎乗の
ミッキーアイルが悠々と逃げ切り、前走の
シンザン記念に続く重賞連勝を決めた。今後は
NHKマイルC(5月11日、東京、GI、芝1600メートル)に直行する予定。タイム1分34秒0(良)。3馬身半差の2着に3番人気
タガノグランパ、さらに1馬身差の3着に6番人気
フェルメッツァが入った。
快速馬の進撃が止まらない。単勝1・4倍と圧倒的な1番人気に支持された
ミッキーアイルが、自慢のスピードを生かして圧勝。浜中騎手は確かな手応えを口にした。
「スタートが抜群に速くて、道中もリズムよく走れていた。順調にGIに向かってほしい。本当に期待できますね」
大外枠から好発を決めて軽快に逃げた。「直線に向く前に物見して減速しかけた」と主戦が語るように、直線の入り口で後続を引きつける形になったが、二の脚を繰り出して再び突き放した。2着に3馬身半差をつけ、デビュー2戦目からの連勝を『4』に伸ばした。
昨年末の朝日杯フューチュリティSは抽選で除外となったが、もう賞金面の心配はない。直行する
NHKマイルCから逆算して調整を施し、悲願のGI勝利へ態勢を整えていく。 (川端亮平)
◆岩田騎手(
タガノグランパ2着) 「しぶとく踏ん張ったように、やはり能力はある」
◆
武豊騎手(
フェルメッツァ3着) 「自分の競馬に徹した。直線はよく伸びているが、勝った馬が強すぎたね」
◆C・デムーロ騎手(
エイシンブルズアイ7着) 「しまいを生かす競馬をしたが、伸びは微妙だった」
ミッキーアイル 父
ディープインパクト、母スターアイル、母の父ロックオブジブラルタル。鹿毛の牡3歳。栗東・
音無秀孝厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は野田みづき氏。戦績5戦4勝。獲得賞金は9247万6000円。重賞は2014年GIII
シンザン記念に次いで2勝目。
アーリントンCは、
音無秀孝調教師、
浜中俊騎手ともに初勝利。