くりーく
第64回鳴尾記念(3日、阪神11R、GIII、3歳以上オープン、国際、特指、別定、芝1800メートル、1着本賞金4100万円=出走13頭)ミルコ・デムーロ騎乗で4番人気の3歳馬レッドデイヴィスが7カ月ぶりをものともせず、直線抜け出して重賞3勝目をあげた。弾みをつけて、有馬記念に向かう。1番人気のサダムパテックは3着に敗れた。 今年のシンザン記念でのちの3冠馬を2着に破った地力はダテではなかった。京都新聞杯10着以来、7カ月ぶりだったレッドデイヴィスが鮮やかな復活V。せん馬のためクラシックに出走できなかった“隠れ世代最強馬”が、有馬記念に出走予定のオルフェーヴルに挑戦状をたたきつけた。 「久々の分、最後は詰め寄られたけど、この強いメンバーでいきなり勝てないからね。きょうの結果次第だったけど、これで気分よく有馬記念にいけるよ」。同期のライバルや古馬勢を粉砕した快勝劇を見届けた音無調教師が、グランプリ参戦にGOサインを出した。 道中は中団後方で待機。直線で先団を捕らえると、最後はショウナンマイティの猛追をクビ差しのいで、3つ目の重賞タイトルを手にした。 「素晴らしかった。結果的にリフレッシュされていたのがよかったのだろうね」と初騎乗でVにエスコートしたデムーロ騎手も頬を緩めた。 いよいよ次はオルフェとの再戦。まだ底を見せていないレッドデイヴィスなら打倒3冠馬はもちろん、頂点に立ってもおかしくない。(瀬戸聡)