きいいろ
暴君アッキー
エース2号
蒼馬久一郎
エース1号
田口啄麻
ゼット1号
世紀末覇者 券王
セイリュウ1号
くりーく
京王杯スプリングC(芝1400メートル)が16日、東京競馬場で13頭によって争われ、レーン騎乗で2番人気のダノンスマッシュが逃げ切って重賞5勝目を飾った。2着は4番人気のステルヴィオ。連覇を狙った1番人気のタワーオブロンドンは8着に終わった。 ◇ オーストラリア出身のクールガイが輝きを取り戻した。降雨の中、レーン騎手に導かれたダノンスマッシュが、デビュー18戦目にして初めて逃走劇を披露し、後続を完封。重賞5勝目をマークした。 「作戦は特に決めていなかったけど、非常にスタートが良かったし、ペースもそんなに流れないと思ったからね。いい流れになった」 雨でびしょぬれの勝負服を着たまま、殊勲のジョッキーが笑顔を見せる。昨年(タワーオブロンドン)に続く連覇は、待望の今年最初のJRA重賞V。「惜しい結果が続いていただけに勝てて本当にうれしい。(ダノンスマッシュは)脚が速いことがストロングポイント。久々の1400メートルで止まるか心配したが、最後まで一生懸命走ってくれた」とパートナーをたたえた。 安田隆調教師は場内のモニター越しに「オシッ」と拳を握りしめた。「いつもはゲート内でソワソワするのですが、きょうは(ゲートに)最後入れですごくタイミング良く出てくれた。まさかハナ(に立つ)とは思っていなかったけど、モニターで最初の3ハロン(35秒2)を確認して、いいぞと思いました」と高松宮記念10着大敗からの鮮やかな逆襲劇に目を細めた。 父ロードカナロアが安田記念を制したときと同じ5歳春。マイルを克服しての父子制覇の夢も見えたが、トレーナーは「(安田参戦も)一瞬頭をよぎりましたが、厚かましいのでやめておきます(笑)。秋は産経賞セントウルS(9月13日、中京、GII、芝1200メートル)からスプリンターズS(10月4日、中山、GI、芝1200メートル)を狙います」と短距離界の頂点を目指すことを明言した。 GIII、GIIと積み上げた実績に足りないのは、ビッグタイトルだけ。今秋、全力でそのラストピースを取りにいくつもりだ。(内海裕介)■ダノンスマッシュ 父ロードカナロア、母スピニングワイルドキャット、母の父ハードスパン。鹿毛の牡5歳。栗東・安田隆行厩舎所属。北海道新ひだか町・ケイアイファームの生産馬。馬主は(株)ダノックス。戦績18戦8勝(うち海外1戦0勝)。獲得賞金3億3734万1000円。重賞は2018年GIII京阪杯、19年GIIIシルクロードS、GIIIキーンランドC、20年GIII夕刊フジ賞オーシャンSに続く5勝目。京王杯SCは安田隆行調教師が初勝利。ダミアン・レーン騎手は19年タワーオブロンドンから2年連続2勝目。馬名は「冠名+打ち砕く。相手を打ち砕く強烈な走りを期待して」。★16日東京11R「京王杯SC」の着順&払戻金はこちら