にしのけいご
セイリュウ1号
霧
ゼット1号
蒼馬久一郎
導師嵐山
ジャンヌ
スガダイ
第65回中山金杯(5日、中山11R、GIII、4歳上オープン国際、ハンデ、芝・内2000メートル、1着本賞金4100万円=出走13頭)池添謙一騎乗、3番人気の明け4歳馬ヤマカツエースが、前走の福島記念から2キロ増のハンデ56キロをものともせず、逃げ粘るマイネルフロストを3/4馬身かわしてV。重賞3勝目を挙げた。タイム2分1秒2(良)。トップハンデの57・5キロを背負った1番人気のフルーキーは3着に敗れた。人気の一角だったベルーフは馬場入場時に放馬、左前挫創を発症して競走除外となった。 今年の主役はオレだ。好天に恵まれた新春の中山で、明け4歳馬ヤマカツエースが勝利の雄たけびをあげた。好位追走から早めに動いて力強く伸び、逃げたマイネルフロストを3/4馬身かわしてゴール。福島記念から連勝で重賞3勝目を飾った。 「ヤマカツエースにとって大事な(2016年の)最初のレースだし、金杯というめでたいレースを勝つことができてよかった。いいスタートが切れました」 昨年の京都金杯に続き、今年は東の金杯を制した池添騎手から笑みがこぼれる。 馬場入場で人気の一角ベルーフが放馬して競走除外。レースもマイネルフロストが超スロー(1000メートル通過62秒3)のひとり旅で不穏な空気が漂った。5番手のポジションでも決して流れが向いたわけではなかったが、「自分で動いて前を捕らえ、後ろもしのいでくれた。以前、乗せてもらったときより成長している」と池添騎手。4コーナーで外を回って2番手まで進出すると、最後は上がり3ハロン33秒0でまとめてみせた。 池添兼調教師も「長距離輸送を挟んでも体重はプラス6キロ。お尻の周りがしっかりしてきたね。(前走から2キロ増で)明け4歳の定量と同じ56キロも克服してくれた」と愛馬の成長を語り、「この競馬なら少しずつ距離を延ばしていっても大丈夫そう」と手応えを口にする。今後は状態次第だが、京都記念(2月14日、京都、GII、芝2200メートル)が視野に入る。 前年覇者のラブリーデイは宝塚記念、天皇賞・秋とGI2勝を挙げるトップホースにまで登り詰めた。今年は同じキングカメハメハを父にもつヤマカツエースが、飛躍の年とする。 (板津雄志)