大阪杯の追い切りが27日、東西トレセンで行われた。美浦では昨年の有馬記念を制したブラストワンピースが、Wコース4ハロン49秒3-12秒1の好時計をマーク。大きく追走しての3頭併せで併入に持ち込み、調教評価は最高の『S』となった。栗東では一昨年の皐月賞馬アルアインが坂路で活気十分に併せ馬で先着し、同じく『S』評価となった。
僚馬をはじき飛ばさんばかりのど迫力で、巨体が駆け抜けた。有馬記念V以来、約3カ月ぶりとなるブラストワンピースが万全のデキをアピール。「背腰やトモがしっかりして、いよいよ完成の域に近づいてきましたね」と騎乗した池添騎手が満点評価を与えた。
Wコースで大きく先行するショウナンカンザシ(未勝利)を目標に、ペルソナデザイン(3歳500万下)と2頭で追走。グングン加速し、直線は最内に入って追い出されるとさらにスピードを上げて併入に持ち込んだ。抜群の切れで4ハロン49秒3-12秒1。調教評価は最高の『S』がついた。
「最後は併入できるか不安だったけど格好はつけてくれた。追い切りの後、すぐに落ち着いていたし、時計が速かったのにケロッとしていたよ」
大竹調教師が満足そうに振り返る。1週前の時点で馬体重は約550キロで、534キロだった有馬記念からさらにボリュームアップ。「今回はいつもより1週早く帰厩して時間の余裕があったから、気になるところをケアしながらやれた。プラス体重でも輸送もあるし、ようやく思い描いた馬体になってきたね」と、いきなり爆走モードであることを強調する。
「今年一年の大事な初戦。古馬の王道を歩んでいけるように、結果を出したい」と池添騎手が意気込めば、トレーナーも「これからは追いかけられる立場。グランプリホースの名に恥じないように大事にしていきたい」と気を引き締める。秋には凱旋門賞挑戦プランもあるブラストワンピースが、同じ勝負服のアーモンドアイ不在の国内で、王座を守り抜く。 (柴田章利)
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