22日の函館11Rで行われた第21回
函館スプリントステークス(3歳上オープン、GIII、芝1200メートル、14頭立て、1着賞金=3800万円、サマースプリントシリーズ第1戦)は、
津村明秀騎手騎乗の8番人気
ガルボ(牡7歳、美浦・
清水英克厩舎)が中団追走から差し切って快勝し、重賞4勝目を飾った。タイムは1分8秒5(良)。
人気馬が馬群に沈む悲鳴の中、したたかに抜け出していたのは7歳のベテランホース・
ガルボだった。重賞4勝目で大波乱を演出。夏のスプリント王に名乗りを上げた。
レースは予想通り
フォーエバーマークが逃げる形。
メモリアルイヤー、
レオンビスティー、
スマートオリオンなどが好位集団を形成し、断然人気の
ストレイトガールは中団のインからレースを進めた。直線に向いて
ストレイトガールの伸び脚に期待が集まったが、馬群の中で伸びあぐねる案外な競馬。そんななかできっちりと抜け出してきたのが
ガルボだった。好位追走から中団に控え、4コーナーでスムーズに外に出すと、力強いフットワークで前をかわす。最後も猛追する後続を封じ込めてV。2年2カ月ぶりの勝利で波乱を呼んだ。クビ差2着が6番人気の
ローブティサージュ。さらにアタマ差で4番人気の
クリスマスが、インから3着に突っ込んでいる。3連単は87万円台の大波乱となった。
ガルボは、父
マンハッタンカフェ、母ヤマトダマシイ、母の父ジェネラスという血統。北海道様似町・高村伸一氏の生産馬で、石川一義氏の所有馬。通算成績は40戦5勝。重賞はGIII
シンザン記念(2010年)、GIII
東京新聞杯、GIII
ダービー卿チャレンジT(12年)に次いで4勝目。
清水英克調教師、
津村明秀騎手ともに
函館スプリントSは初勝利。
津村騎手は「久々に乗りましたが、具合の良さは感じました。1200メートルがどうかと思ってちょっと出していきましたが、いい位置につけることができましたし、4コーナーでの反応も良かったです。結果を残せてよかったですね」と2010年
マイルチャンピオンシップ以来の騎乗で金星を挙げ、笑顔を見せていた。
★22日函館11R「
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