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【日本ダービー】必殺仕分け人(6)馬体重、馬場状態、直前気配

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 日本ダービーを様々な角度から検証する“必殺・仕分け人”。ついに結論を導き出す日がやってきた。最終日の6日目は馬体重、馬場状態、直前の気配を検証。その結果、総合の順位が確定した。5日目まで首位に並んでいたダノンシャンティが出走を取り消し、最終結論は果たして…。

 〔1〕馬体重(最大4点減点)

 木曜に発表された「調教後の馬体重」を参考に検証する。

 ヴィクトワールピサ皐月賞時が522キロ(木曜発表)→506キロ(レース当日)。今回は520キロで、東京は中山よりも輸送時間が短いことを考慮すれば、おそらく前走と変わらない体重で出走できるだろう。昨年暮れのラジオNIKKEI杯2歳Sで518キロだったので、あまり減ると心配だったが、皐月賞と同じくらいなら問題なく減点はなし。

 ペルーサは504キロ。498キロだった青葉賞と同じくらいで出走できそうだ。減点なし。

 ヒルノダムール皐月賞時が474キロ(同)→456キロ(同)。今回が484キロなので、おそらく10キロ以上は増えてきそうだ。調教をしっかりこなしており成長分なのだろうが、大一番を前に大幅プラスはどうか。2点減点とする。

 ルーラーシップは496キロ。前走のプリンシパルS486キロから10キロ戻っているが、輸送があるので、おそらく前走よりも減りそうだ。中間もそれほど強い調教を課しているわけではないだけに、できれば前走くらいをキープしたいところ。2点減点とする。

 エイシンフラッシュ皐月賞時が500キロ(同)→488キロ(同)。今回も500キロで、前走よりは若干のプラス体重か。追い切りではラストにビッシリと追われて迫力のある動きを見せており、体調に何ら問題はない。減点なし。

 リルダヴァル皐月賞時が498キロ(同)→488キロ(同)、NHKマイルC時が500キロ(同)→488キロ(同)。今回は494キロで、さすがにマイナス体重となりそう。GI連戦の疲れも心配で2点減点。

 ローズキングダム朝日杯FS時が452キロ(同)→446キロ(同)、皐月賞時が450キロ(同)→438キロ(同)。今回は448キロで、これまでの木曜発表ではいちばん軽い。小柄な馬だけに減っていることがいいとは言い難く、2点減点とする。

 〔2〕馬場状態(最大3点減点)

 先週のオークスは雨の影響で力が必要な馬場となったが、1週間でかなり回復。土曜の芝の状態は良好だった。7R3歳500万下(芝2000メートル)を勝ったダークシャドウのタイムが2分1秒3(良)、上がり3ハロン33秒9。オークス前日の秩父特別(4歳上1000万下)を勝ったアースシンボルが2分1秒4(良)、上がり3ハロン34秒0で、ほぼ同じ時計が出ている。土曜の夜から日曜にかけて雨が降る予報だが、降水量は少ない見込み。良好な馬場状態で行われると考えたい。オークスは稍重で2分29秒9だったが、今の馬場状態でレースが平均ペース以上で流れれば、2分24秒あたりの時計が出てもおかしくはない。

 また、直線で外を通った馬もそれなりに伸びてはいるが、仮柵の影響もあり、最内がやはりいちばん伸びるようだ。内めをうまく立ち回れる馬が有利になるだろう。

 弥生賞のように内で我慢できて、抜け出す脚があるヴィクトワールピサは減点なし。エイシンフラッシュは前に行ける脚があるので、最内を上手に立ち回れそうだ。減点なし。ペルーサは瞬発力は抜群だが、走りが大きな馬で器用さに欠ける面がありそうで1点減点。リルダヴァルヒルノダムールも競馬は上手だが外めの枠で1点減点。ルーラーシップはフットワークが大きく、内で我慢できるかが未知数。1点減点。ローズキングダムは真ん中の枠で立ち回りが難しくなりそう。内をつくイメージもなく2点減点。

 〔3〕直前気配(最大3点減点)

 関東馬は美浦で前日調整。ペルーサは北Cコースでダクから坂路1本。集中して歩けているし、筋肉の盛り上がりも目立つ。最高の仕上がりとみて減点なし。

 関西馬は全頭が土曜日輸送。渋滞もなく輸送時間は約6時間~6時間半といつもどおりでスムーズだった。3点の大幅な減点はなし。

 リルダヴァルルーラーシップが非常に落ち着きがある。皐月賞2、3着のヒルノダムールエイシンフラッシュも前走以上を感じさせるムードで、以上4頭は減点なし。ヴィクトワールピサは少しピリピリした感じで、1点減点。ローズキングダム皐月賞以上の感じがしない。1点減点とする。

★最終結論

 5日目に首位に並んだダノンシャンティが出走取消。結局、1日目から首位を守ってきた皐月賞(7)ヴィクトワールピサが、最後までその座を譲らなかった。皐月賞に次ぐ2冠達成だ。2位の(9)ペルーサとは6点の大差がついたため、馬単で勝負。(7)→(9)が大本線で、80点以上をキープした(12)ヒルノダムール、(1)エイシンフラッシュの(7)→(12)(1)を押さえる。馬単は3点で勝負。3連単は3着に(3)ルーラーシップ、(14)リルダヴァルを加えて、1着(7)→2着(1)(9)(12)→3着(1)(3)(9)(12)(14)の12点に絞る。これが第77回ダービー“仕分け人”の結論だ。

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