＜栗東トレセン＞

ナミュールは前走のドバイターフで後方から鋭く追い込んで日本馬最先着の２着に好走。帰厩してから日は浅いが、調整は順調で力を出せる仕上がりにありそうだ。高野調教師は「丹念に乗り込めていますし、状態は非常にいいです。舞台も問題ないし、スムーズな競馬ができれば」と期待を寄せた。

スタニングローズの前走・大阪杯（８着）は１０カ月半ぶりでＧⅠと厳しい条件だったが、逃げて勝ち馬と０秒５差に踏ん張った。使った上積みと牝馬限定戦で巻き返しを狙う。高野調教師は「大阪杯も勝ち負けできるかなという状態でしたが、そこを使ってもうひとつ良くなっています。本質的にマイルは短いかもしれないが、勝ち鞍もあるし、まともに走れれば去年（１２着）のようなことはないと思う」と力を込めた。

サウンドビバーチェは昨年の当レースで好位から踏ん張って５着に健闘。近走は振るわないが、２日のＣＷコースで６ハロン７９秒４－１１秒２の好時計をマークしており、中間は好気配が目立っている。高柳大調教師は「しっかり動けていますね。気温が上がってきて体がつくりやすくなってきています。競馬に行くとズブい面を見せるので、松山騎手と相談してレースに向かっていきたいです」と語った。


ドゥアイズの前走は出遅れが痛かったものの、鋭く伸びて５着と地力の高さを証明した。同じ舞台のクイーンＣで２着があり、舞台替わりはプラスに出そうだ。庄野調教師は「変わりなく順調。前走は後ろからでも脚を使えるところを見せてくれた。東京コースも問題ないと思う」とうなずいた。

＜美浦トレセン＞

フィアスプライドは２走前にターコイズＳを快勝。中山牝馬Ｓは９着に敗れたが「ハンデ（５６キロ）を背負っていたし稍重馬場も合わなかった。東京のほうが走りやすいし、スムーズな競馬ができれば」と国枝調教師は巻き返しへ手応え。

小島厩舎が２頭出し。福島牝馬Ｓ２着のフィールシンパシーは「前走は不利な条件でも頑張った。今回は舞台がいいから、状態をあとちょっと上げられれば」とトレーナーは好感触。重賞２勝のキタウイングは「ワンターンのコースがいいのは間違いない。競馬が上手じゃないのでペースなどに恵まれれば」と前崩れの流れを願う。

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