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【凱旋門賞】レースの注目点

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【凱旋門賞】レースの注目点

★舞台は新装パリロンシャン競馬場 日本からクリンチャーが参戦

 10月7日、フランスのパリロンシャン競馬場で、第97回凱旋門賞(GI:芝2400メートル)が実施される。同競走は、2016・17年とシャンティイ競馬場に舞台を移していたが、今年はスタンドの改修工事等が完了したパリロンシャン競馬場で3年ぶりに実施される。日本からは、クリンチャー(牡4歳、栗東・宮本博厩舎)が出走を予定しているが、日本馬初の凱旋門賞制覇を成し遂げることができるだろうか。

 なお、凱旋門賞は、日本国内で勝馬投票券の発売が実施される。発売は従来のインターネット投票に加え、今回からは9月22日より東京競馬場で導入されたJRAキャツシュレス投票サービス「UMACA投票」でも購入が可能となる。発売開始時刻はインターネット投票が10月7日7時、UMACA投票が同日9時30分、発売締切時刻はインターネット投票が発走時刻(日本時間23時05分予定)の4分前、UMACA投票が17時となっている。



★日本馬初制覇なるか!武豊騎手とのコンビで挑むクリンチャー

 クリンチャー(牡4歳、栗東・宮本博厩舎)が、日本馬初の凱旋門賞制覇を目指す。同馬は、今年の京都記念で同世代のGI馬4頭を破って重賞初制覇を遂げると、その後は阪神大賞典、天皇賞・春と2戦連続で3着に入った。クリンチャーは遠征初戦となったフォワ賞(GII)では6着に敗れたが、フォワ賞敗退から巻き返しを見せ、日本馬初の凱旋門賞制覇を遂げることができるだろうか。

 ちなみに、フォワ賞敗退から凱旋門賞を制した例は1992年のスーボティカ(フォワ賞2着)などがある。なお、クリンチャーに騎乗予定の武豊騎手は2013年以来7回目の凱旋門賞騎乗となる。同騎手は海外GIで9勝を挙げているが、区切りの10勝目を凱旋門賞で飾ることができるだろうか。

★11カ月ぶりの復帰戦を圧勝のエネイブル、史上7頭目の連覇なるか

 イギリスのエネイブル(牝4歳、J.ゴスデン厩舎)が、凱旋門賞連覇を狙う。同馬は昨年の英オークス(GI)を5馬身差で制してGI初制覇を飾ると、愛オークス→キングジョージVI世&クイーンエリザベスS→ヨークシャーオークス→凱旋門賞をすべて2着馬に2馬身半差以上の差をつけて勝ち、GI・5連勝を果たした。

 エネイブルは昨年のカルティエ賞(欧州競馬の年度表彰)で、年度代表馬に選出されたが、その後は長く実戦から遠ざかり、9月8日のセプテンバーS(英GIII)で今年初戦を迎えた。同レースでは、今年のキングジョージVI世&クイーンエリザベスS2着馬のクリスタルオーシャンに3馬身半の差をつけ、11カ月ぶりの復帰戦を勝利で飾っている。

 凱旋門賞2連覇を達成すれば、2013・14年のトレヴ以来、4年ぶり7頭目となるが、エネイブルはパリロンシャン競馬場に舞台が移る今年も勝利を挙げることができるだろうか。なお、同馬に騎乗予定のL.デットーリ騎手は、凱旋門賞で歴代最多の5勝を挙げている。



★A.ファーブル調教師、12年ぶり8度目制覇なるか フォワ賞では上位独占

 凱旋門賞の歴代最多勝調教師は、フランスのA.ファーブル調教師である。同調教師は1987年にトランポリーノで凱旋門賞初勝利を挙げると、1997・98年、2005・06年と2度の連覇を含む7度の凱旋門賞制覇を達成している。ファーブル調教師は、日本のクリンチャーが出走した凱旋門賞前哨戦のフォワ賞では管理馬3頭を出走させ、1~3着を独占した。同調教師は、凱旋門賞にも重賞4連勝中でフォワ賞を制したヴァルトガイスト(牡4歳)、フォワ賞2着で、昨年のブリーダーズCターフ(米GI)の優勝馬タリスマニック(牡5歳)、フォワ賞3着で、前年の凱旋門賞2着馬クロスオブスターズ(牡5歳)などを出走させる見込みだが、12年ぶり8度目の凱旋門賞制覇を遂げることができるだろうか。

★ディープ産駒の仏ダービー馬スタディオブマン、愛チャンピオンS5着からの巻き返しなるか

 今年の仏ダービー馬スタディオブマン(牡3歳、仏・Rバリー厩舎)は、父ディープインパクト、母セカンドハピネスという血統のアイルランド産馬。スタディオブマンは、仏ダービー優勝後は、ギヨームドルナノ賞(GII)3着、愛チャンピオンS(GI)5着という成績だが、父のディープインパクトが果たせなかった凱旋門賞制覇を成し遂げることができるだろうか。なお、過去10年の凱旋門賞優勝馬の前走を見ると、愛チャンピオンS組は3勝を挙げており、4勝を挙げるヴェルメイユ賞組に次ぐ勝利数をマークしている。

 また、スタディオブマンには、デビュー以来S.パスキエ騎手が騎乗しているが、同騎手はディープインパクトが参戦した2006年の凱旋門賞で、レイルリンクに騎乗して勝利を挙げている。



★親子3代制覇狙うシーザスターズ産駒 愛オークス馬シーオブクラスなどが出走予定

 2009年の凱旋門賞優勝馬シーザスターズは、母が1993年の優勝馬アーバンシーで、凱旋門賞を母子で制している。今年の凱旋門賞には、愛オークス馬シーオブクラス(牝3歳、英・W.ハガス厩舎)、キングジョージVI世&クイーンエリザベスS(GI)で2着に入ったクリスタルオーシャン(牡4歳、英・M.スタウト厩舎)、昨年の2着馬クロスオブスターズ(牡5歳、仏・A.ファーブル厩舎)などのシーザスターズ産駒が出走する予定だが、親子3代凱旋門賞制覇の偉業を達成することができるだろうか。

 なお、過去10年の凱旋門賞では3歳牝馬が4勝をマークしており、昨年はヨークシャーオークス(1着)をステップに出走した3歳牝馬のエネイブルが勝利を挙げた。シーオブクラスもヨークシャーオークスを制して、凱旋門賞へ参戦する予定だが、果たして、歴戦の古馬を破ることができるだろうか。



(JRA提供)

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TERAMAGAZINE|2018年10月3日 19:23 ナイス! (0)

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