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第60回スワンステークス(28日、京都11R、GII、3歳上オープン国際(指)、別定、芝・外1400メートル、1着本賞金5900万円、1着馬にマイルチャンピオンシップの優先出走権 =出走18頭)クリスチャン・デムーロ騎乗で2番人気のサングレーザーが叩き合いを制し、500万下からの4連勝で重賞初勝利を飾った。タイム1分22秒4(重)。次走は優先出走権を獲得したマイルCS(11月19日、京都、GI、芝1600メートル)の予定。頭差2着が12番人気のヒルノデイバローで、1番人気レッツゴードンキは3着だった。
雨が降りしきる淀のターフで、力強い走りを見せた。3歳のサングレーザーが、4連勝で重賞初制覇。マイル界に新星が誕生した。
「(自分自身)すごくいいスタートが切れてよかった。とてもうれしいです」
2年ぶりに短期免許を取得し、初日から3勝を挙げたC・デムーロ騎手の笑みがはじけた。中団後ろのインで折り合いに専念し、手応え十分に直線へ。荒れた内めを嫌って各馬が大外に持ち出すなか、3~4分どころを突いて、ラスト1ハロンはヒルノデイバローとの激しい追い比べ。グイッとアタマ差、出たところがゴールだった。
「返し馬に行ったときに少しテンションが上がったので、リラックスさせることを考えました。レースは落ち着いて走ってくれたし、ノメることなく、最後までしっかり走ってくれました」と、イタリアの若き名手も評価する。
行きたがる気性が出世を妨げていたが、精神面の成長に伴い飛躍。馬主のG1レーシングの吉田正志代表は「パドックでも落ち着いていました。使うごとにどんどんよくなっていると思います」と成長を実感する。
次走はマイルCSを予定。キャリア10戦と、まだまだ伸びしろ十分のサングレーザーが、一気にマイル王へと上り詰める。 (斉藤弘樹)
★28日京都11R「スワンS」の着順&払戻金はこちら
サングレーザー 父ディープインパクト、母マンティスハント、母の父デピュティミニスター。青鹿毛の牡3歳。栗東・浅見秀一厩舎所属。北海道安平町・追分ファームの生産馬。馬主は(株)G1レーシング。戦績10戦5勝。獲得賞金1億2714万5000円。重賞初勝利。スワンSは浅見秀一調教師、クリスチャン・デムーロ騎手ともに初勝利。馬名は「太陽の近くをかすめるように通る彗星」。
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