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【沢田康文の欧州リポート】マックス、メルボルンC視野に

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【沢田康文の欧州リポート】マックス、メルボルンC視野に

 グレイトジャーニー産駒のマックスダイナマイト(セン5、愛=W・マリンズ厩舎、フランス産)が21日、英GIIのロンズデールC(3歳上、芝約3280メートル)を制した。スター騎手のランフランコ・デットーリの手綱で2着に4馬身半の差をつける強い勝ち方だった。今後は南半球最大のレースであるメルボルンCが視野に入っているという。

 フランスでデビューしたマックスダイナマイトは、キズナが勝った2013年のニエル賞にも出走(7着)していた鹿毛馬。14年のアイルランド移籍後は障害競走にも挑戦していたが、長距離レースで才能が開花し、ニエル賞以来となる平地の重賞挑戦で念願のタイトル奪取を遂げた。通算成績は18戦3勝。この勝利はグレイトジャーニーにとっても、うれしい産駒の重賞初勝利となった。

 04年シンザン記念、06年ダービー卿CTのマイル重賞2勝を挙げたグレイトジャーニー(牡14、父サンデーサイレンス)は02年皐月賞ノーリーズンの半弟で、08年からフランスで種牡馬入り。100頭以上の繁殖牝馬と交配される年もあるなど、人気を集めた。昨年12月のアルカナ繁殖セールでチュニジアの生産者が落札し、現在は同国で種牡馬として供用されている。情報は少ないのだが、1月には、かの地へ無事移動したとの報が入っている。

 日本競馬を一新したサンデーサイレンスの血は今やトルコ(ディヴァインライト=14年死亡、スマートロビン)、モロッコ(ミレニアムバイオ)、スウェーデン(バロッチ)、インド(ウインレジェンド)、ベルギー(ボーンキング)…など、世界に広がった。平地競馬の途上国にもその血は少しずつ根付き始めようとしている。 (在仏競馬記者)

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