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【東西現場記者走る】シュヴァル動いた!歴史は動く

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【東西現場記者走る】シュヴァル動いた!歴史は動く

 1週間の密着取材で勝ち馬を探し出すGI企画。天皇賞・春は東京サンスポの千葉智春記者(32)が担当する。連載2日目は昨年の3着馬シュヴァルグランの陣営を直撃した。この1年で確かな成長を遂げ、陣営の試行錯誤により、調教の動きも大幅に良化。2強ムード打破への手応えを感じ取った。

 火曜朝はシュヴァルグランを追跡した。昨年は阪神大賞典を快勝し、迎えた天皇賞・春で0秒2差3着に好走。秋もアルゼンチン共和国杯VからジャパンC(3着)、有馬記念(6着)ともに0秒5差に善戦と、古馬上位の能力を示した。一方で、GIではワンパンチ足りない面も。3年連続連対中のハーツクライ産駒で成長力は確かだけに、パワーアップしているのかが気になった。

 この日はCWコースを半周し、坂路を4ハロン60秒0で駆け上がった。厩舎を訪れると、洗い場で落ち着き十分。馬体の張りも上々だ。早速、大江助手を直撃した。

 「雰囲気はすごくいい。一回使って、しっかり競馬モード。軽さ、力強さは増してきている」

 始動戦の阪神大賞典は2着。サトノダイヤモンドに0秒2差だが「(勝ち馬に)目標にされた」展開が響いた。昨年のタイムを3秒更新し、コースレコードに0秒3差と成長を示したといえる。

 動きの面でも、進化が見て取れる。大江助手が「動かない馬の代名詞だった」と言うように、昨春の天皇賞時でCW6ハロン84秒台。それが有馬記念以降は同79秒台で走れている。今年に入ってからは、この一戦に向けて調教内容を見直し、前走の追い切りでは坂路4ハロン52秒8の自己ベストをマークした。「時計勝負にも対応できるようにつくってきた。走りのバランス、気持ちの向け方…挙げれば切りがないけど、実を結んできている」と充実ぶりに満足げだ。

 担当の津田助手も「トモ(後肢)を使えるようになって、スタートが良くなり、楽にいい位置を取れる」と証言。「(キタサンブラックサトノダイヤモンド)2頭の横綱を倒すためにやってきた」と意欲を燃やす。

 大江助手は「相手は強いけど、意識しても仕方ない。ロスなく運んで、スタミナを生かす自分の競馬ができれば」と言うが、やれるだけやったという思いの裏返しのはず。一角崩しどころか…と想像してしまった。

★天皇賞・春の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

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