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1週間の密着取材で勝ち馬を探し出すGI企画。大阪杯を担当する東京サンスポの藤沢三毅記者(31)は連載4日目、昨年のダービー馬マカヒキに注目した。今年初戦の京都記念は3着に敗れたが、陣営は悲観しておらず、ひと叩きされて状態は確実に上向き。阪神芝2000メートルの舞台設定にも自信を示している。
前日までと比べて暖かくなった。桜の満開より前に、この連載で花を咲かせたい。3日目まではGI初制覇を狙う馬に注目してきたが、実績馬にも目を向けないわけにはいかない。4日目のターゲットはマカヒキだ。
今年のJRA・GIはフェブラリーS(ゴールドドリーム)、高松宮記念(セイウンコウセイ)と2戦ともに4歳馬が勝ち、UAEのドバイターフもマカヒキと同厩の4歳牝馬のヴィブロスが制覇。ハイレベルといわれる世代が4歳となっても猛威をふるっている。
最強世代のダービー馬は今年初戦の京都記念で単勝1・7倍と期待されながら3着に終わった。しかし友道調教師は悲観していない。「納得はできたし、次に向けて敗因もはっきりしました」。
昨秋に渡仏して帰国初戦、休み明け、道悪とさまざまな要因があり、距離も長かったのだという。「2000メートルがベスト。血統や体形なんかを見たらマイラーだからね」。ダービー勝ちばかりに目が向くが、芝2000メートルは3戦して弥生賞、若駒Sと2勝し、皐月賞2着。ルメール騎手も「内回りの2000メートルが一番合っている」と今回の舞台に自信を持っている。
それだけに陣営は大阪杯のGI昇格を歓迎している。友道師は「GIIのままだったらドバイに行っていた」と説明。早くからここに照準を定め、予定通りにひと叩きされて調子を上げている。
前日の最終追い切りでは素晴らしい動きと反応を見せた。この日は厩舎周りで引き運動。担当の大江助手は「前走時も良かったですが、歩様がよりスムーズになって、躍動感が出てきました」と上積みを強調する。
前走時の馬体重はダービー時と同じ502キロ。成長力が気になっていたが、変化は中身にあるようだ。「能力がすごすぎて、以前は体がついてこない感じでしたが、徐々に体質がしっかりしてきました」と大江助手。数字の上では変わっていないが、能力に見合う理想の体つきへと進化を続けている。
“ダービー馬はやはり強かった”。あれやこれやと頭を悩ませながら、そんなシンプルな答えで良かったのかと、ため息をつく結果にだけはしたくない。 (藤沢三毅)
★大阪杯の枠順はこちら 調教タイムも掲載
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