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中山開催が終了し、関東では6月1日のダービーを頂点とする東京開催が始まる。開幕週の日曜メーンはオークストライアルのGIIサンケイスポーツ賞フローラステークス(芝2000メートル、3着までに本番への優先出走権)。主役はクイーンC2着のマジックタイムだ。右回りの桜花賞をパスし、得意の左回りのここまで待機。重賞初制覇を飾ってオークス(5月25日、東京、GI、芝2400メートル)へ向かう。
桜には見向きもせず、得意の左回りに照準を定めてきた。クイーンC2着後、休養していた実力馬マジックタイムが、東京開幕週のオークストライアル・サンケイスポーツ賞フローラSで復帰。約2カ月半ぶりとなるが、その成長ぶりに中川調教師が頬を緩める。
「右回りがもうひとつなので桜花賞をパス。放牧を挟んで体高が伸び、腰もしっかりしてきた。期待どおりに成長してくれているね。オークスを狙うなら、このローテーションが一番でしょう」
5戦中の2勝はともに左回りというサウスポー。同じく左回りのクイーンCでも直線で窮屈になりながら、1番人気フォーエバーモアにクビ差まで迫った。
「直線で右手前の形になる左回りのほうが、トップスピードに乗りやすい。逆に右回りの阪神ジュベナイルフィリーズ(6着)では進みきれなかった。クイーンCはきつい競馬だったが、よくがんばってくれたね」とトレーナーが“左利き”の理由を説明する。
タイム差なしまで追い詰めたフォーエバーモアは、桜花賞こそ8着だったが、昨年の阪神ジュベナイルフィリーズで2歳女王レッドリヴェール、桜花賞馬ハープスターとハナ、クビの大接戦を演じた。その比較から、マジックタイムも左回りなら世代上位と判断できる。
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