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10日の京都8R第14回京都ジャンプS(J・GIII、芝3170メートル、8頭立て)は、逃げ切り態勢だった圧倒的1番人気のテイエムハリアーが最終障害で落馬。競走中止となるアクシデントがあり、入れ替わって先頭に立った植野貴也騎手騎乗の6番人気マサノブルース(栗東・五十嵐忠男)が押し切って重賞初Vを飾った。タイムは3分31秒9(良)。
スタートから先手を奪ったテイエムハリアーが後続を離して逃げ、手応え十分のまま迎えた最終障害によもやのアクシデントが待っていた。飛越の際にバランスを崩して熊沢重文騎手が落馬。場内に悲鳴が上がる中、代わって先頭に立ったマサノブルースが後続の追撃を封じ込めて歓喜のゴールに飛び込んだ。2着に4番人気のバアゼルリバーが入り、3着も5番人気のアグネスハイヤーで、8頭立てながら波乱の決着となっている。
マサノブルースは、父マヤノトップガン、母パルティシオン、母の父エルコンドルパサーという血統。五十嵐忠男調教師は昨年のテイエムハリアーに続いて京都ジャンプS2勝目。植野貴也騎手は初優勝。五十嵐師はテイエムハリアーが落馬したものの、もう1頭の管理馬が勝ち、8日に行われた北海道2歳優駿(アルムダプタ)に次いで3日間で2度目の重賞Vとなった。
植野騎手は「気を抜かせないように前々で。三段跳びでバランスを崩したけど、その他はスムーズでした。小柄でも跳びでスピードが落ちないのがいいですね。ラストがしっかりしていたあたり、直線が芝なのもいいんでしょう」と殊勲の重賞Vを喜んでいた。
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