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高松宮記念に比べて時計が速く、ゴール前には急坂があるため、よりパワーと底力が問われる。
昨年の覇者カレンチャンがやはり最有力。クロフネ産駒で、パワーに優れ、今の中山の高速馬場にも不安はない。成長力がある母系で、昨年同様のパフォーマンスを期待していい。
パドトロワの父スウェプトオーヴァーボードの産駒は早熟型が多いが、母グランパドドゥが4歳暮れに重賞初制覇を飾ったように、母系は成長力豊富。近親には活躍馬が多数おり、底力もある。
ロードカナロアはキングカメハメハ×ストームキャットいう、日米のリーディングサイアー同士の配合で、スピードの持続力と底力に優れる。春の高松宮記念(3着)以上にスプリンターズSは向いている。
エピセアロームの父はマイルGI3勝のダイワメジャーで、スピードとパワーが豊富。祖母の半弟には春の天皇賞&有馬記念馬のサクラローレルがおり、母系の底力も上々だ。
ラッキーナインの父は仏GIジャックルマロワ賞などマイル以下で欧州GI3勝を挙げたドバウィ。母の父は英GIジュライC(芝1200メートル)を制したグリーンデザートだが、本質的にはもう少し距離があった方がいい。
リトルブリッジの父ファルタートはミスタープロスペクター直子で、Gレース勝ちはないが、芝、ダート問わず短距離で活躍。種牡馬として香港のGIチャンピオンズマイルを勝ったサイトウィナーを出している。
キャプテンオブヴィアスの父ヴェルグラはハイエストオナー産駒。母の父ティロルは英愛2000ギニー馬で、スピードはあるが、このレースで好走するタイプからはやや外れている。 (血統取材班)
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