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今週の中山競馬は土曜にも重賞が組まれ、GIII夕刊フジ賞オーシャンSが行われる。昨年の最優秀短距離馬カレンチャンなど好メンバーがそろった中で、注目したいのはサマースプリント王者エーシンヴァーゴウ。久々だった前走のシルクロードSは15着と敗れたが、その後上昇気配。ドバイ遠征へ、勝って弾みをつける。
2度続けての大敗は許されない。昨年のサマースプリントシリーズ王者エーシンヴァーゴウが、汚名返上に燃えている。
約3カ月半ぶりの実戦だった前走のシルクロードSは、15着という予想外の結果に終わった。「休み明けでも仕上がり自体は悪くなかったが、他馬にこすられて頭を上げ、競馬にならなかった」と小崎調教師が振り返るように、スタートしてから次から次へと前に入られ、道中はストレスのたまる競馬になってしまった。
短距離戦だけに、1度崩れたリズムを戻すのは難しかった。牡馬との性差2キロを考慮すれば実質トップハンデの56・5キロでもあり、この敗戦は度外視していいはずだ。
実際、夏の女王は厳寒期でも巻き返しが期待できるだけの状態にある。坂路で行われた22日の1週前追い切りでは、時計がかかる時間帯にもかかわらず、4ハロン53秒6、1ハロン13秒7をマークし、最後までしっかりとしたフットワークで駆け上がった。「前走後は順調にきているし、使った上積みもありますから」とトレーナーも体調の良さに自信を見せる。前走から1・5キロ減の55キロも大きなプラス材料だ。
「(昨秋の)スプリンターズSは外枠からロスのある競馬になりながら、3着と力を見せた。ドバイに行こうと思っているのだから、いいところを見せてもらわないとね」
この後は高松宮記念に向かわず、ドバイのアルクオーツスプリント(3月31日、メイダン、GI、芝1000メートル)に挑戦する。昨年のスプリンターズSの覇者で最優秀短距離馬に選出されたカレンチャンにリベンジを果たし、胸を張って海外に飛び立つ。
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