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第56回有馬記念(25日、中山10R、GI、3歳以上オープン、芝2500メートル、1着本賞金2億円=出走13頭)有終の美を飾ることはできなかったが、GI6勝の実績が色あせることはない。2番人気の5歳牝馬ブエナビスタは7着で、生涯最後のレースを終えた。「最後を飾らせてあげたかった」と岩田康誠騎手(37)=栗・フリー=は悔しさをにじませたが、松田博資調教師(65)=栗東=は「無事に帰ってきたから」と温かいまなざしで愛馬を見つめる。最終レース後に行われた引退式。現役最後の姿に、集まった6万人の観衆は拍手を送り続けた。
こんな結末を誰が想像しただろうか。ブエナビスタが馬群に沈んでいく。初めて目にする光景に、スタンドから悲痛な叫びが上がった。ラストランでまさかの7着。女王は静かにターフを去った。
「すいませんでした」と、岩田康誠騎手は頭を下げた。誤算は内枠と遅すぎたペースだった。「内枠を利用して好位につけようと思っていました」と振り返る。(1)番枠からのスタートで、包まれることを嫌い3、4番手を取りにいく。そこで勢いをつけたため、掛かり気味の追走となった。
「3~4コーナーで一気にペースが上がったときには、ついて行くのが精一杯でした。状態はすごく良かっただけに、最後を飾らせてあげたかった」。岩田が無念そうに唇を噛んで、悔しさを飲み込んだ。
松田博資調教師は引き揚げてくるブエナをしばらく見つめてから、検量室へと向かった。「まあ、無事で帰ってきたからいいさ」と、その表情には安堵の色が浮かんでいる。内枠、スローペース…「まあ、いろんなことがあるよ」と、多くは語らず、最後の舞台へ準備を整えるブエナをやさしく見守った。
2008年10月のデビューから3年2カ月、競馬界を引っ張ってきた。ラストランは国内で初めて掲示板を外す結果となったが、23戦9勝、GI6勝の輝きは色あせない。
冷たい雪交じりの風がときおり吹く中での引退式。ターフに再び主役が登場すると、万雷の拍手がわき起こる。競馬場に残った約6万人のファンから女王への感謝の気持ちだった。
「一番、印象に残っているのは昨年の天皇賞・秋。それまでは微差でしか勝てなかったのに、このときは本当に強かった。ブエナの子もやらせてもらいたいと思ってます」。挨拶にたった松田博調教師は2世を今から楽しみにしている。
華々しく花道を飾れなかったが、多くのファンの心に鮮烈な記憶を残した。牡馬が相手でも常に全力で走る姿に励まされてきた。女王ブエナビスタは、来春、キングカメハメハと種付けされる予定。その子たちが、また“絶景”を見せてくれるはずだ。 (柴田章利)
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