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第6回キーンランドC(28日、札幌11R、GIII、3歳上オープン国際(指)、別定、芝1200メートル、1着本賞金4000万円、サマースプリントシリーズ第4戦 =出走16頭)1番人気のカレンチャンが、先頭集団キープから4コーナーで先頭に立ち、後続の追撃をしのいでV。力強い内容で重賞3連勝、通算4連勝を決めた。タイム1分8秒6(良)。サマースプリントシリーズは函館SSに次ぐVで、同シリーズ王者の座がグッと近づいてきた。カレンチャンは次走のスプリンターズS(10月2日、中山、GI、芝1200メートル)でGI初制覇を目指す。
ライバルを難なく振り切って、カレンチャンがサマースプリントシリーズ2勝目をマーク。すでに秋風が吹く札幌で、王者の座を引き寄せた。
「厳しい展開でも、強さを見せてくれました。前走とはデキが違っていたので『勝たないと』と思っていたんです」
前走の函館SS時より状態はよかっただけに、池添謙一騎手が胸をなでおろす。ダッシュよく先行したが、先行争いが激しくなり、内と外から強烈なプレッシャーをかけられた。それでも楽な手応えで4コーナーで先頭へ。そのまま後続を振り切った。これで重賞3連勝を含む4連勝だ。
「『スプリントシリーズを獲る』と陣営と話していたので、それに近い形になってよかった」と池添。この日の1Rで馬とゲートの間に左足を挟まれたが「骨に異常はないですから」と、根性の騎乗でVを手にした。
“短距離王国”を築く安田隆行調教師は「勝負根性があって、度胸がすわった馬」と目を細める。セントウルS(9月11日、阪神、GII、芝1200メートル)にはダッシャーゴーゴー、トウカイミステリーの2頭出し。北九州記念(トウカイミステリー)を含め、安田隆師は同一年度シリーズ最多勝(4勝)にも挑む。
カレンチャンは今週末にも栗東に帰厩し、スプリンターズSへ。「きょうは強いメンバーだった。自信を持って次に行きます」と胸を張る池添。本格化を告げる4歳牝馬が、ノンストップでGIを手にする勢いだ。(野下俊晴)
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