13日の阪神11Rで行われた第29回セントウルステークス(3歳上オープン、GII、芝1200メートル、16頭立て、1着賞金=5700万円、サマースプリントシリーズ第6戦、1着馬に
スプリンターズSの優先出走権)は、
藤岡康太騎手騎乗の10番人気
アクティブミノル(牡3歳、栗東・
北出成人厩舎)が逃げ切り勝ち。波乱の決着となった。タイムは1分7秒8(良)。
人気薄の3歳馬による、驚きの逃走劇だ。並み居る古豪の追撃を封じ込めて会心の逃げ切りを決めたのは
アクティブミノル。休み明けの不利をものともせず、果敢にハナを奪って粘り通し、
スプリンターズS(10月4日、中山、GI、芝1200メートル)の優先出走権を獲得した。
好スタートを決めた
アクティブミノルが積極的に先手を取り、
ハクサンムーンは2番手に控える。
ルチャドルアスールもその外で折り合って3番手を追走。さらに外から
メイショウイザヨイも加わり、4頭が先行争いを繰り広げた。人気の
ウリウリは後方で脚をためる競馬。
アクティブミノルがリズム良く逃げて、直線に向いても後続との差をなかなか詰めさせない。やや後続がゴチャつくシーンもあったが、馬群の中から猛然と追い込む
ウリウリを振り切って、ハナ差で
アクティブミノルが押し切った。2着が
ウリウリで、さらにクビ差3着には5番人気の
バーバラが入っている。
アクティブミノルは、父スタチューオブリバティ、母ピエナアマゾン、母の父
アグネスタキオンという血統。北海道新ひだか町・フジワラフアームの生産馬で、吉岡實氏の所有馬。通算成績は7戦3勝。重賞はGIII
函館2歳S(2014年)に次いで2勝目。
北出成人調教師、
藤岡康太騎手ともに
セントウルSは初勝利。
11番人気で制した10Rに続き、波乱を演出した藤岡康騎手は「スタートが決まって先手を取れたのが一番ですね。楽なペースでしたし、何とか踏ん張ってくれました。初の年長馬相手で最高の結果を出せました。1200メートルではすごく強いことを証明してくれましたし、これからもっと力をつけていってくれると思います」とさらに上のステージを見据えていた。
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