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勝ちたきゃウマいヤツに聞け! ~2012年 天皇賞(秋)~

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勝ちたきゃウマいヤツに聞け! ~2012年 天皇賞(秋)~ | コラム | ウマニティ

3歳馬VS古馬の争いに注目の集まる天皇賞(秋)のスタートが近づいてきました。改めて強調するまでもなく、豪華な顔ぶれが揃いましたね。「どこからでも買える」ととらえるか、それとも「絞り切れなくて困る」と悩むかは人それぞれでしょうが、難解な一戦であることは間違いありません。馬券を的中させるためには、ひとつでも多くの情報を入手したいところですよね。

そんなとき、頼りになるのはウマニティ公認プロの皆さんでしょう。今回は天皇賞(秋)を得意中の得意としている2人のプロに登場してもらいます。質問事項は以下の4つです。

①このレースを得意としている理由
菊花賞の傾向・特徴
③今年の馬券攻略上のポイント
④注目馬・推奨馬(できれば穴馬)

過去に幾多の波乱を生んできた府中二千の秋天ゆえに、スペシャリストの見解は何よりも頼もしいはず。参考になると思った情報は、どんどんご自身の予想に活かしていってください。それでは、トップバッターはこの方です!


過去3年間で2度の的中! 昨年は、▲→◎で決着!!
スガダイ



①毎年いいメンバーが揃いますし、比較的、馬場や展開による紛れも少なく、強い馬が勝つレースですからね。単純に正しく能力評価ができているのではないでしょうか。昨年、人気薄で勝利したトーセンジョーダンも正しく能力評価ができていれば、十分に狙える1頭だったはずです。

②先に述べたように、単純に強い馬が勝つレースです。外枠は絶対不利と言われていますが、強い馬はちゃんと外枠でも勝っています。私は巷で言われているほど不利だとは思っていません。逃げ・先行脚質が不利とする分析もナンセンスです。期待を裏切る逃げ・先行馬は、脚質の問題ではなく、能力的に足りていないケースが圧倒的ですからね。

③3歳馬の評価ということになるでしょうね。3歳馬の場合、成長過程にある馬が大半ですので、ポテンシャルを含め、総合的な評価が必要になります。

④穴馬ということであれば、7歳にして本格化したトランスワープを推奨します。GⅢとはいえ、函館、新潟と求められる適性がまったく違うコースで連勝をしたのは立派です。近親には、この馬と同じくセン馬で、2002年のマイルチャンピオンシップを人気薄で勝利したトウカイポイントがおり、血統背景も魅力です。押さえておいて損はないと思いますよ。

2年連続的中! 昨年は3連単、21万馬券のビッグヒット!!
栗山求



①2400mの凱旋門賞で惜しい競馬を繰り返す日本馬ですが、海外の重賞競走で過去最も多く勝っている距離は2000mです。日本馬のレベルが高く、なおかつ層が厚いのがこの距離と言えるでしょう。2000mに強い血統は何か、という認識は血統をたしなむうえで最も基本的なものであり、ここがわからないと血統そのものがわかっていないと言われても仕方がありません。昨年の21万馬券は自分のビジョンと結果がうまく合致した会心のレースでした。今年も的確に当てたいですね。

②昨年のようにペースがゆるみなく一貫して速い年もあれば、3年前のように中盤がゆるんで上がりがべらぼうに速い年もあります。いずれにしても、超一流馬がギリギリ一杯まで力を出し切るのでレースのレベルは高く、芝中距離では文句なしの日本最高峰のレースです。底力のある実績馬や、スピードの持続力のある馬が強いレースと認識してください。ターゲットになるのは、溜めて切れる馬よりも、ある程度前に付けられてバテない馬です。ここ3年の連対馬の父を見ると、6頭中5頭までが現役時代に2400m以上のGⅠを勝っているので、こうした種牡馬にスピード型の血、瞬発力のある血を掛けた馬が狙い目になるでしょう。

③(1)世代レベル、(2)ペース、(3)馬場。この3つでしょう。
(1)については3歳馬優勢が明らかになっており、とくに今年は、3歳10月終了時点で3歳馬が古馬混合重賞で5勝をあげる活躍ぶりを見せています。86年以降では最多記録です。この図式をそのままレースに当てはめるかどうかの判断が、的中の鍵を握りそうです。
(2)についてはシルポートの出方ひとつです。昨年行き過ぎた反省から、今年は1000m58秒前後で行くのではないかとみています。逃げ馬も差し馬も力を出せる流れになると考えていいでしょう。
(3)については今週からBコースに替わるので、外差しが決まる馬場になる可能性が高いと思われます。もっとも、これは土曜日の競馬を見てからでも判断できるので、仮に前が残るようなら内枠の先行馬を狙いたいですね。

ナカヤマナイトです。オールカマーからの直行組は過去5年で1度も連対していませんが、日曜日に雨が降る可能性があるので、この馬の出番まで考えておくべきでしょう。絶好の1番枠を引いたので、脚を溜めてペースが向けば2~3着に食い込む可能性はあります。


天皇賞(秋)を得意とする2人のプロの言葉だけに、参考になる部分は多かったと思います。難解ながらも攻略の糸口は見いだせたのではないでしょうか。スガダイさん栗山さんの「3歳馬をいかに評価するかが鍵」という見解は一致しています。2人がどんな決断を下したのかを確認したい方は、レース当日の、プロ予想MAXをチェックしてください!

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