11月26日の京都12Rで行われた第62回
京阪杯(3歳以上オープン、GIII、芝・内1200メートル、別定、16頭立て、1着賞金=3900万円)は、吉原寛人騎手(金沢所属)騎乗の9番人気
ネロ(牡6歳、栗東・
森秀行厩舎)が連覇を果たした。吉原寛人騎手はJRA重賞初勝利。タイムは1分08秒8(良)。クビ差の2着は
ビップライブリー(6番人気)で、さらにクビ差の3着に
イッテツ(14番人気)が入った。
レースの主導権を握ったのは
ネロだった。直後に
ソルヴェイグ、
セイウンコウセイ。さらに
ヒルノデイバロー、
フィドゥーシアが続いた。直線に向いても
ネロの勢いは衰えず、逆に
ソルヴェイグが脱落。
ネロが粘りに粘って逃げ切ると、逆転劇はその直後で起きた。
ビップライブリーが脚を伸ばし、さらに後方から
イッテツが3着に突っ込んで、3連単167万超の大波乱を演出した。1番人気に推された
ソルヴェイグは9着、3番人気
アットザシーサイドは11着。2番人気
メラグラーナは競走を中止した。
ネロは、父ヨハネスブルグ、母ニシノタカラヅカ、母の父サンデーサイレンスという血統。北海道新ひだか町・本桐牧場の生産馬で、馬主は西山茂行氏。通算成績は36戦8勝。重賞は2016年
京阪杯・GIIIに次いで2勝目。
京阪杯は、
森秀行調教師は16年
ネロに次いで2勝目。吉原寛人騎手は初勝利。
◆吉原寛人騎手「昨年もそういう勝ち方だったので、スタートが決まれば先手を奪おうと思っていました。行き切るとしぶといですね。お世話になっている森先生の馬で重賞を勝ててうれしい」
ネロは年内休養。来春の
高松宮記念(3月25日、中京、GI、芝1200メートル)を目標にする。
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