当企画のコンセプトにつきましては、
コチラにてご確認ください。今週も“勝ち逃げ馬券師”新良武志氏に、注目の乗り替わりをピックアップしてもらいます。
※データは2017年以降の結果をもとに集計
編集部(以下、編) 1着がとにかく欲しいと仰っていた新良さんでしたが、先週は1勝、2着1回、3着3回という結果でした。
新良(以下、新) ホント、我ながら詰めが甘いですね。
編 ピンラッシュは難しいですよね。それでも、複勝率62.5%、複勝回収率111.3%は立派だと思います。
新 全滅ではなくて良かったです。なんとかつないだと前向きに考えて、改めて今週に臨みます。
編 1頭でも多く、1着を取れることに期待しております。
新 頑張ります。
編 さて、土曜日はどのレースをメインターゲットにしましょう? 今週も重賞は組まれておりませんが。
新 函館メインの札幌日経オープンを取り上げます。
編 今年の北海道2場はオリンピックによる変則開催ですので、開催場とレース名の関係がややこしい。
新 私は舞台が函館芝2600mであることをちゃんと認識していますので、ご安心ください(笑)。
編 はい、余計なことをいってすみませんでした(笑)。では、本題の注目の乗り替わりを教えていただけますか?
新 私が注目しているのは、
田辺裕信騎手からルメール騎手に乗り替わる⑮
シークレットランです。
編 ルメール騎手はこの馬への約1年半ぶりの騎乗。陣営も勝負に出てきたということでしょうか。
新 その可能性は高いと思います。このレースは15頭中9頭がノーザンファーム生産馬。騎手の序列的に、ルメール騎手に見込みのない馬があてがわれることはありませんから。
編 なるほど、確かにそうですね。
新 芝2600mという舞台も大きな歓迎材料です。
編 具体的にどのあたりが?
新 ルメール騎手は函館では差し損ねる競馬が多く、決して得意な競馬場とは言えませんが、このコースだけは別格の成績を残しているんです。
編 その「別格」という表現が気になります。
新 函館芝2600mにおけるルメール騎手のコース勝率は、2017~2019年が44.4%、2020年以降が42.9%と、すさまじい数字が並んでいます。とにかくこのコースでは強いんです。
編 安定して勝率4割超えはハンパないですね。全幅の信頼が置けそうです。
新 ただ勝っているだけでなく、断然人気以外の馬もちゃんと持ってきていて、2018年以降の単勝回収率は212%に達しています。要するに、どんな馬でもチャンスありと考えられるということです。
編 となると、あとは馬次第ということになりますね。
新
シークレットランは初の洋芝の2600mとなりますが、2勝クラスは2500mを圧勝、3勝クラスは2400mを勝利していますので、距離は問題ないでしょう。切れ味はないものの、前に行けば最後まで粘れるタイプですので、洋芝にも対応できるとみています。
編 人気がかぶることはないので、面白い狙い目になりそうです。
新 しっかりアタマを取りきってもらいたいですね。
★その他の注目乗り替わり★
新潟8R ⑨
テリオスマナ(
幸英明→
戸崎圭太)
函館9R ⑦
ハイエログリフ(
菱田裕二→
池添謙一)
函館12R ①
メイショウツワブキ(
古川吉洋→
泉谷楓真)
【プロフィール】
新良武志(しんら・たけし)
かつてはどこにでもいる競馬ファンの1人だったが、データベースソフト【TARGET】との出合いを経て、眠っていた馬券師としての素質が開花。騎手・種牡馬にウマニティU指数を組み合わせた独自のデータ活用術を考案し、常勝スタイルを確立させる。2015年秋にメディアデビュー。雑誌、WEBを中心に精力的に予想家活動を行っている。著書に『毎日コツコツ勝ち逃げリーマン馬券術』(ベストセラーズ)、『ジョッキー未来予測2019』(秀和システム)。
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