夢月
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にしのけいご
第65回フジテレビ賞スプリングステークス(20日、中山11R、GII、3歳オープン国際、セン馬不可、馬齢、芝・内1800メートル、1着本賞金5400万円、1~3着馬に皐月賞の優先出走権 =出走11頭)アンドレアシュ・シュタルケ騎乗の4番人気マウントロブソンが5番手から伸び、逃げた5番人気マイネルハニーをゴール寸前で捕らえて重賞初制覇を飾った。タイム1分48秒1(良)。1番人気で3着のロードクエストまでが皐月賞(4月17日、中山、GI、芝2000メートル)の優先出走権を得た。新人騎手で重賞に初挑戦した藤田菜七子のモウカッテルは9着。 皐月賞最終切符獲得へ各騎手の執念がこもったゴール前の大激戦を制したのは、白いディープインパクト産駒マウントロブソン。3連勝で堂々とクラシックの有力候補に名乗りを上げた。 「VTRで見た通りだった。乗り難しいところもないし、素晴らしい馬だね。道中でスムーズじゃないところもあったから、そこをクリアしていたら1馬身は抜けていたかもしれない」 短期免許でドイツから来日中のシュタルケ騎手が満面の笑みを見せた。折り合って5番手を進み、4コーナー手前でスパート。マイネルハニーが逃げ切り態勢だったが、坂を駆け上がってもうひと伸びすると、ゴール寸前で捕らえて重賞初制覇を飾った。ジョッキーの免許期間は4月3日で切れるが、「まだ成長して良くなると思うし、距離はもっと延びても大丈夫。2400メートルでもね」と絶賛した。 この勝利によって7週連続で重賞勝利となったディープインパクト産駒。母ミスパスカリはクロフネの妹で、父も母も母の兄も所有していた金子真人オーナーは「僕の結晶のような血統ですからね。そんな馬でクラシックに出られるのは幸せすぎます」とニコニコ顔。弥生賞を勝ったマカヒキと皐月賞は2頭出しになるが、「どちらが強いのか、なんて聞かれても答えようがないよ」と、うれしそうに競馬場を後にした。 弥生賞も若葉Sも関西馬に優先出走権を独占されたが、最終トライアルでの出走権3枠は全て関東馬がゲット。その大将格として、マウントロブソンがクラシックで白い馬体を躍動させる。 (柴田章利)★20日中山11R「スプリングステークス」の着順&払戻金はこちらマウントロブソン 父ディープインパクト、母ミスパスカリ、母の父ミスターグリーリー。芦毛の牡3歳。美浦・堀宣行厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は金子真人ホールディングス(株)。戦績5戦3勝。獲得賞金7377万8000円。重賞初勝利。フジテレビ賞スプリングSは堀宣行調教師が2010年アリゼオに次いで2勝目、アンドレアシュ・シュタルケ騎手は初勝利。馬名の意味は「カナディアンロッキーの最高峰」。