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【シンザン記念2025】重賞レースおさらい帳 2歳路線上位組をねじ伏せる極上の切れ!リラエンブレムがデビュー2連勝で重賞初制覇

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【シンザン記念2025】重賞レースおさらい帳 2歳路線上位組をねじ伏せる極上の切れ!リラエンブレムがデビュー2連勝で重賞初制覇

デビュー戦は鮮やかだったが、まだ半信半疑。

戦前リラエンブレムについて語る陣営の口ぶりには、期待と不安が入り混じっていた。

それもそのはず、素質の片鱗を見せていたとは言え、まだキャリア1戦。相手は先日のG1・朝日杯FSでも上位人気に推されていたアルテヴェローチェ。重賞で揉まれていたマイネルチケットタイセイカレントらもいるとなれば、決して楽な戦いではない。通用するのかしないのか、能力の序列がどのあたりなのか、"走ってみないと分からない"ことが多すぎたと思う。


確固たる逃げ馬不在で展開も読みにくいレースだったが、序盤から先行争いは混迷。


アーリントンロウが行ったかと思えば、ゴールデンカイトタイセイカレントメイショウツヨキらもすかさず前へ。外からこの集団をまとめてかわす形でラージギャラリーが強引にハナを奪い、最後方からはレーヴブリリアントが一気にマクり上げてきた。

なんとも落ち着きのない流れの中、アルテヴェローチェも行きっぷり良く先行。リラエンブレムも初戦では見せることのなかった強い前進気勢を見せ、鞍上が必死になだめる姿があった。


こうも散らかった展開になると、力の足りない馬はどんどん脱落していく。

4コーナーでアルテヴェローチェが一気に押し上げて先頭を狙いに行くと、先行集団は一気に崩壊。豪快なレースぶりはさすが人気馬と思わせるものだったが、最も目立っていたのは彼ではなく、その横にいつの間にか忍び寄っていたリラエンブレムだった。

その末脚は、正に"一閃"と表現できるもの。

一瞬のうちにアルテヴェローチェをかわすと、あとは突き放すばかり。陣営が高く評価していた素質を、自らの脚で改めて証明してみせた。


終わってみれば一強と言える内容で重賞制覇を成し遂げたリラエンブレム

序盤の力み具合からは想像できない切れだったが、レースを見返すと終始掛かっていたわけではなく、残り1000m辺りでスイッチが切り替わったかのように折り合いがつき、そこからはスムーズに脚を溜めることができていた。


刻んだラップはゴールが近づくにつれて加速しており、最後まで余力はじゅうぶん。まだ奥があるのは間違いなく、キズナ産駒の本格派が今年も現れたことになる。

距離も含めた適性面はまだ未知な部分が多いが、今回見せた過剰な前向きさが今後どう変容してくるかによって、活躍の場は変わってきそうだ。

クラシック路線を目指してくるか、マイル路線に照準を合わせてくるか、陣営の選択が注目されるが、いずれにせよ楽しみな存在が現れた。


リラエンブレムのスケール感に屈した形だが、アルテヴェローチェはきっちりと2着を確保。

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課題とされた折り合いも比較的スムーズで、少しずつレースぶりに進境が見える。今後に向けて賞金を上乗せできたのも大きいだろう。

こちらも血統的には完成はまだまだ先という印象で、今後の成長次第では勝ち馬にリベンジを果たすシーンがあるかもしれない。


3着のウォーターガーベラは力を出せなかったここ2戦から一転、スムーズな立ち回りで持ち前の末脚を活かせた。

前述のような変な展開で、それに深入りせずに脚を溜められたのが大きかったが、この相手に好走できたのは収穫だろう。兄のウォーターリヒトもこのレースで飛躍のきっかけを掴んだだけに、本馬もその蹄跡をなぞれるか注目したい。



僅差の4着にはマイネルチケット

今回も大崩れこそしなかったが、序盤から力みが取れず、追走時の負荷が高いように映った。

それでもしっかり脚は使っているように、重賞級の能力の持ち主であるのは確かだが、小回りの舞台や1400m辺りのほうがレースは組み立てやすいかもしれない。


ともあれ、ただただリラエンブレムの強さだけが目立った一戦。

この新星の誕生が世代の序列にどのような影響を与えるのか。大本番での的中を得るためにも、この後の各ステップの結果もしっかりと注目しておきたいところだ。


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