31日の京都11Rで行われた第21回
シルクロードステークス(4歳上オープン、GIII、芝1200メートル、16頭立て、1着賞金=3900万円)は、
浜中俊騎手騎乗の2番人気
ダンスディレクター(牡6歳、栗東・
笹田和秀厩舎)がイン追走から抜け出して快勝した。タイムは1分7秒9(稍重)。
持ち前の決め手が、見事に炸裂した。最内枠からインを追走していた
ダンスディレクターが、得意の京都で極上の末脚を披露。待望の重賞初制覇を果たした。
レースは予想通り
ローレルベローチェがダッシュ良く先行。離れた2番手に
セカンドテーブルが続き、
アクティブミノル、
ネロが好位につける。
ダンスディレクターも直後のインを追走して、人気の
ビッグアーサーは中団の外からレースを進めた。
ローレルベローチェは気っぷのいい逃げで直線に入ってからもリードを保つが、ロスなく運んだ
ダンスディレクターがみるみるうちに差を詰める。粘る
ローレルベローチェを鮮やかにかわし去り、1馬身1/2差をつけて快勝した。2着は5番人気の
ローレルベローチェ。さらに1馬身1/2差の3着には11番人気の伏兵
ワキノブレイブが入っている。
ビッグアーサーは5着に敗れた。
ダンスディレクターは、父アルデバランII、母マザーリーフ、母の父サンデーサイレンスという血統。北海道新ひだか町・藤原牧場の生産馬で、太田珠々子氏の所有馬。通算成績は15戦6勝。重賞初勝利。
笹田和秀調教師、
浜中俊騎手ともに
シルクロードSは初勝利。
浜中騎手は「スタートがこの馬にしては出ましたし、そこが一番良かったです。その他のレース運びは考えた通りでした。だいぶ気性的にも大人になってくれていますし、折り合いに関してもきょうは問題ありませんでした。前に1頭逃げている馬がいましたが、捕まえてくれるだろうなと思って追っていました。本当はもっと早くに重賞レースを勝っておかないといけないくらいの馬だと思っていましたし、ようやくこれでGIに進めるので、期待できると思います。(先週は落馬で心配されたが)先週はたくさんのご心配とご迷惑をおかけしてすみませんでした。幸いにも大したけがではなかったので、こうしてまた無事に乗ることができました。改めて騎手も馬も命がけでレースをやっていると痛感しましたし、そのぶんいいレースもみなさんに披露していけたらと思っていますので、変わらずに応援してください」と元気な様子をアピールしていた。
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