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【鈴木和幸G1コラム】 高松宮記念・調教診断

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高松宮記念の調教診断

水曜と木曜に行われた全馬の調教診断をまとめました。

順調な有力馬、過信禁物の実績馬、
そして意外な“三重丸ケイコ馬”とは?


 
アイルラヴァゲイン  

3月24日 美浦坂 52秒8 37秒7 24秒0 11秒9 馬なり 

以前の掛かる面は見られず、落ち着き払って思い通りのしまい重点。
ラスト1F11秒台なら合格だが、動きにとくに良化は見られず、横バイ状態。


アルティマトゥーレ  

3月24日 美浦P 52秒7 38秒3 12秒1 馬なり
     
いつものように軽めに終始したが、休み明けをひとたたきされただけに動きに力強さが戻った。
先週のポリトラック5F64秒5-37秒5が事実上の最終追い切りで、質、量ともに前走以上、最高の状態で引退レースに挑める。


エイシンタイガー

3月24日 栗東坂 53秒8 38秒9 24秒8 12秒2 強 め
     
全体時計はさほど速くはないが、ラスト1Fを12秒2でまとめたように、しっかりと伸びた。
中間の乗り込み量も申し分ないが、大きな変わり身とまではいかない。


●エーシンエフダンス  

3月24日 栗CW 85秒5 68秒2 52秒8 38秒4 11秒9 強 め
     
前走時はまだ目いっぱいに叩いて追わなければならない太め残りの状態。
その点、今回はまったくの上がり中心、体が出来上がった証拠だ。
併走馬を突き放し、動きに切れがでた。


エーシンフォワード 

3月24日 栗東坂 51秒1 37秒4 24秒6 12秒3 一杯追
     
先週につづいて今週も坂路4F51秒台、左ステッキ3発の反応も鋭く、併走馬に楽々と先着。
すべての点で前走の阪急杯勝ち以上、首位争いに加わってこよう。


カノヤザクラ      

3月25日 栗東P 64秒2 50秒5 37秒8 12秒2 一杯追
     
ポリトラックの5Fから14秒7とテンの1Fは控えたが、4Fからは12秒7とピッチを上げ、直線いっぱいに追ってラスト1F12秒2。
冬毛が抜けて毛づやがよくなり、動きにも力強さが出てきたが、気がかりは馬場入りの際にゴネたこと。
これは減点される。


キンシャサノキセキ  

3月24日 美浦P 67秒7 51秒3 37秒7 12秒4 仕掛け
     
うなるほどではなかったが、しびれるような手ごたえで闘志満々、動きはシャープ&パワフル。
この馬は時計とか動き以上に精神面、つまり、走る気があるかどうかだから、今回は前走以上はあっても以下はない。
悲願のGⅠ制覇にあとはレースを待つばかり。


グランプリエンゼル  

3月24日 栗東坂 53秒2 39秒1 26秒1 13秒4 強 め 
     
ラスト1F13秒4も要したように、4ヶ月ぶりを二度たたかれたが良化がみられない。
この状態でのGⅠ挑戦は厳しい。


サンカルロ       

3月24日 美浦坂 53秒9 36秒6 23秒7 11秒8 馬なり
     
馬の気に任せて馬なりに終始したが、いかにも気分がよさそうにバネの利いたすばらしい走り。
少しでも追えば先行の併走を突き放したに違いない。
中間のハードな乗り込みといい、体調だけならどの馬にも負けない。


ショウナンカザン   

3月24日 美浦P 64秒4 49秒5 36秒1 12秒1 馬なり 
    
前走の大敗は”道悪”がすべてと聞く。
それを立証するようにポリトラックコースを小気味いいフットワークで駆け抜け、ゴール板を過ぎても勢いを持続していた。
追ったところなしで時計これだけの時計がでるのだから、その点からも絶好調は疑う余地がない。


スズカコーズウェイ  

3月24日 栗東坂 51秒6 38秒4 25秒6 13秒0 強 め
    
3ヶ月ぶりにしては中間、速い時計が2本しかない。
この影響か、道中、馬なりのうちはよかったが、いざ追い出されてからは手ごたえほどの伸びがなく、1F13秒0、これが物足りない。


セブンシークィーン  

3月25日 栗東坂 55秒2 39秒9 25秒4 12秒4 G強め
    
上がり中心とはいえ、重い坂路でラスト1Fを12秒4でまとめれば上々。
とくに柔らかい身のこなし、張りの出た馬体が目を引いた。
体調に関しては3ヶ月ぶりをたたかれての良化を見込んでいい。 


トウショウカレッジ  

3月24日 栗東坂 53秒6 38秒7 24秒9 12秒4 強 め 
    
余力を残して、しまい12秒4と動いた。
しかし、前走時の坂路全体時計は51秒0と速かったし、それで1Fを12秒4でまとめていた。
したがってこれといった良化はないとの判断でよかろう。   


ピサノパテック

3月24日 美浦坂 52秒4 38秒6 25秒1 12秒1 馬なり
    
17日に50秒5、21日にも53秒0を坂路でマークしている。
もう強く追う必要がないとの判断から追ったところなしだが、それで52秒4ならいうことなし。
実際、乗り手を振りほどかんばかりの気合乗りで、鞍上はこれを抑えるのに懸命。
前2戦とはデキが違う。


ビービーガルダン  

3月24日 栗東P 64秒4 49秒2 36秒6 12秒3 G強め
    
休み明けの前走、体重が6キロ減少していたようにすでに仕上がっていた。
最終追い切りでもCウッドでラスト1F11秒5と動いていた。
それだけにひとたたきされたからといって大きな変わり身は望みにくい。
時計の出るポリトラックなので上記のタイムは出たものの、最後はいっぱいいっぱいに見えたので、過信は禁物。


ファイングレイン   

3月25日 栗CW 68秒6 53秒5 39秒5 12秒3 一杯追
    
前走時は3ヶ月半の休み明けで動きも追われての反応も鈍かった。
今回は直線半ばからいっぱいに追われると、すぐさま反応し、重心を沈めてシャープに伸びた。
ラスト1F12秒3は前走時の13秒5を大幅に上回るもの。
それだけ良化した。     


プレミアムボックス  

3月24日 美浦W 64秒7 50秒1 37秒6 13秒7 一杯追
    
よくいえば力強いが、ドタバタとも見えるのがこの馬の特徴。
そう、まったく鋭さは感じさせない。
だから、今回、ラスト1F13秒7もかかっていても心配無用だ。
むしろ、ピカピカの毛づや、張りつめた馬体からは調子落ちなし、高いレベルでの安定を感じさせる。
京阪杯を勝ったときと比べても遜色がない。


ヘッドライナー     

3月24日 栗東坂 51秒0 36秒9 23秒9 11秒8 強 め
    
いまの栗東坂路は、以前ほど走りづらくはなく時計もでるが、それにしても不良馬場でのこの時計はズバ抜けている。
とくに2Fの23秒9、1Fの11秒9はめったやたらにお見かけしない好タイム。
18日にも51秒4-37秒1-11秒9が出ているのを見ても、いかに現在のこの馬の体調がいいことか。
事実、左右のブレが一切ない、真一文字の登坂で、唯一の三重丸猛ゲイコ。



以上です。

さすがにキンシャサノキセキなどは順調そのもの。

注目はヘッドライナー

調教に関しては文句なしだった。

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