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秋のGIシリーズがいよいよ開幕、第1弾「第49回スプリンターズS」(芝1200メートル)が10月4日に中山競馬場で行われる。スプリント界の頂点を目指すのは、サマースプリント王座を射止めたベルカント。アイビスSD、北九州記念を連勝した勢いのままに、GIも獲ってしまうか。
北九州記念のあとは早々に休養に入って疲れを癒やし、ベルカントはじっくりとGIに照準を絞ってきた。
「夏に連勝できたことで、目標をしっかりと定めて調教することができた。レースが選べず、とにかく使えるレースに出走してきた以前に比べれば、ずいぶん仕上げやすくなったかな」と、角田調教師が笑顔を見せる。
それにしても強かった夏の2戦。アイビスSDに挑む前、トレーナーはひとつの賭けに出た。ハードに追えばテンションが上がることは承知のうえで、放牧先から負荷をかけ続けたのだ。
確かに難しい面はのぞかせたが、同時にくすぶっていた闘志にも火がついた。枠にも恵まれ、直千を快勝。続く北九州記念も危なげなくゴール前で突き抜けてきた。
「今は追っても硬くはならない。GIIIで3勝、GII(フィリーズレビュー)も勝っている。あとはGIだけ。期待してはいるけど、ここで人間がイレ込まないようにね」
先週24日の坂路は楽な手応えでラスト1F11秒8(4F52秒9)。「サッと動かした程度でも、(脚の)回転が速い。リラックスしていい状態だね」。昨年の新潟スプリンターズSは5着だったが「今なら右回りの中山のほうがいい」と、トレーナーにはGIの王座がはっきりと見えている。
前田幸治オーナーは「今回の結果が良ければ香港に行きたい」と、香港スプリント(12月13日、シャティン、GI、芝1200メートル)への挑戦も示唆。ノンストップV街道を進みたい。
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