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最大の上がり馬テイエムジンソクが“完封ショー”を披露する。
今年5月から(1)(1)(1)(2)(1)着の快進撃で一気にGIに殴り込み。ただ、以前に比べて馬体重が大幅に増えたわけではなく、「気性面にもまだ幼さを残す」と木原調教師。となると、やはりクローズアップされるのは鞍上チェンジ。今年0勝の竹之下騎手から33勝の古川騎手へ-と言ってしまえばたやすいが、上がり3Fタイムにその効果が表れている。
同じ京都ダ1800メートルで比較すると、5走前の東大路Sの上がりは37秒0で、前走・みやこSは37秒2。傑出したタイムではなく、むしろ前任者が跨っていた昨年11月・観月橋S(4着)の36秒5より遅いくらいだ。
それでなぜ勝てているかといえば、道中でより速いラップを刻んでいるから。観月橋Sの前半1000メートル通過が61秒3だったの対し、東大路Sは61秒0で、みやこSは60秒5だ。
「心臓が強くて、スピードの維持能力が最大の長所。それが徐々に長くなっている」とフルキチJ。「無理に引っ張ったりすると力んでしまうので、リズム良く走れているのが一番」と吉永厩務員も証言しているように、馬のペースに合わせた自然体の先行策が好結果につながっている。
キャリア24戦目で初めての左回りだが、対策はバッチリ。CWコースが左回りになる日曜に合わせて、先月19日に5F69秒6、26日に6F85秒6とデモンストレーションを重ねてきた。「動きは特に問題なかったし、体もできている。左回りに関しては特に気にしていません」と、トレーナーはドンと構えている。
前身のJCダート時代も含め【0・0・0・16】と“死に目”の(13)番枠にも、「抜群にいいところ。囲まれないし、内の行く馬を見ながら競馬ができる」とハイトーンだ。父クロフネを思いださせる強気の競馬で、GI馬7頭をシャットアウトする。
“究極の3連単”はジンソクを1着に固定。ダ1800メートル【4・2・5・0】で展開を問わずに突っ込んでくるサウンドトゥルーを2、3着に据えた12点で勝負する。(夕刊フジ)
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